「人はいつだって悪魔になれる」全身が凍り付くような恐怖体験『QuietMansion1』インタビュー

『QuietMansion1』インタビュー

今回は、K App.さんに『QuietMansion1』についてお聞きしました。本作を1から作り直していく中で4Kに対応したりと意欲的に取り組んだ開発についてどのように対応したのか、見ていきましょう。

また、本作の実況も公開していますので、そちらもお見逃しなく!

プレイレポート

2023年12月15日に早期アクセスがスタートした『QuietMansion1』をプレイしました!このホラーゲームの導入部分をプレイレポートにしてお伝えします。プレイしたのはゲーム大好きなこばみです。物心ついた頃から、母が『刻命館』[…]

『QuietMansion1』ストーリー

物語の舞台は、2年前のバイオテロで17万人が犠牲となった世界線
主人公は奇跡的にそのバイオテロから生還しその経験から『首謀者を突き止める』という決断をする
バイオテロの真相を追い求める中主人公はたった1人の都合でバイオテロが起きた事実を知る
『1人の人間が助かり、17万人が助からない決断はおかしい』という怒りを抱え更に調査を重ねる中、主人公はとある電話をきっかけに監禁される
その場所は、バイオテロの元凶となった研究所へと繋がっていた…

迫りくる怪物を退け、真実を知る主人公
そして、主人公は”自身の中に潜む悪魔” を呼び起こす…
「自分だったらこうしない」と安全圏で人を叩く事に慣れた現代人に贈るサバイバルアクションホラーゲーム

『人はいつだって悪魔になれる』
全身が凍り付くような恐怖体験
プレイ中後ろを振り向けないほどの臨場感
この恐怖を体験せよ

『QuietMansion1』概要

洋館や研究所の中で
ハンドガン・ショットガン・ロケットランチャーなどを使い
怪物を撃退しつつ脱出を目指す
FPS(一人称)視点のサバイバルアクションホラーゲーム
プレイヤーは限られたアイテムの中で
敵を撃退するか、逃げるかの選択を常に迫られ
常に緊張感のあるゲームプレイを体験できる
更に、本作はマルチエンディングを搭載
プレイヤーの行動で結末が大きく変わる

■開発チームについて

●チームの紹介をお願いします。

K App.は個人でゲーム開発を行っているインディーゲームクリエイターです。

独自の世界観を持つホラーゲームを多数配信しております。

 

●チームは何人くらいですか。

1人で開発~運用まで行っております。

 

●また、どのようにして集まったのでしょうか。

個人開発になります。

 

●ゲーム業界の経験はありますか?

学校は情報系でしたがゲーム関係ではなく、職業もゲームとは無関係のものです。

■開発について

●『QuietMansion1』開発のきっかけについておしえてください。

KENGOHAZARD2(現在はQuietMansion2)がSwitch版で発売されたことを受けシリーズ1作目もSwitchで出したくなったのが大きな理由です。

しかし、1作目のKENGOHAZARDは私の初めての作品で設計が雑だったり、アセット管理を行っていない事で今後のアップデートが困難な状況でした。

そこで、思い切って1から作り直そうと思ったのが始まりです。

 

●開発で苦労されたところは?

一番は4Kに対応するグラフィックと、Switch版でも同一プロジェクトで安定したビルドを両立する事です。

4Kに対応した事で、Steam版のインディーゲームの中では上位クラスのグラフィックを得ましたがそれをそのままフルHD相当に低下させるとプレイする際に違和感が残ってしまいます。

そこで、独自にKGFA(K GAME Framerate Accelerator)と呼ばれる超解像技術を開発し劣化を抑えつつ安定したパフォーマンスを実現しました。

 

●完成までどのくらいの期間を想定していましたか?

最初は1年でSteam版発売開始を予定していました。

 

●実際にかかった期間はどうでしょう?

実際はSteam版発売までに2年半以上かかってしまいました。

原因としては、独自技術の開発で想像以上に時間がかかった事とクローズドベータテストのバグが多く修正に時間がかかった事です。

 

●ゲームエンジンは使っていますか?

ゲームエンジンはUnityを使用しています。

開発途中で、Unity2019LTS→Unity2020LTS→Unity2021LTS→Unity2022LTSと何度かバージョンアップをしました。

特にUnity2021LTS以降、ビルド時間が体感できるほど短縮されたので助かっています。

 

■ゲームについて

●本作のおすすめのポイントを教えてください。

グラフィックにも注目して頂きたいですが、一番は「音」ですね。

独自開発の立体音響システム『ERSE』(Enhance(d) Real Sound Effect)はかなりのリアル感をゲーム内に出しています。

ホラーゲームにおいて、見えない部分の異変が音で分かるという演出はかなり効果的でした。

 

●2018年に配信された『KENGOHAZARD(ケンゴハザード)』とはどういう作品ですか?

KENGOHAZARDは銃で敵を倒すFPSホラーゲームです。

バイオテロが起きた世界線で、ジャーナリストが事件に巻き込まれていく…といったストーリーになっておりありがたい事にYouTube等で少しだけ話題になりました。

 

●Steam世界一位はすごいですね

ありがとうございます。

正確には、「2022年GW期間中の無料ゲームの中で」という条件付きなのですが非常に嬉しかったのを覚えています。

世界一位になったのは『TEST RE』と呼ばれるQuietMansion1のティザー作品で5分間のショートホラー作品となっています。

忙しい社会人や学生の方にとって、5分という短いゲームの中で恐怖演出が詰め込まれていたのが刺さったようです。

大作ばかりが需要があると思っていたので、新しい気づきが得られました。

とあるVTuberの方はTEST REの配信中に泣きだしてそのまま配信終了するというハプニングもありました。

 

●Steamで日本以外に人気になっている国を教えてください

早期アクセス時点では、アメリカ/中国/フランスのプレイヤーが多くローカライズした地域で売り上げが伸びている印象です。

 

●本作の今後について教えてください。(セールやアップデートなどがあれば)

まずは早期アクセス完了時点までで、真エンドを追加しゲームのバグを出来る限り無くしたいです。

その後はSteamで正式リリースを予定しています。

 

■最後に

●この記事をご覧の開発者や学生の皆さんに一言お願いします。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

ゲームクリエイターは、個人が大きな実績を手に入れられる非常に夢のあるものだと思っています。

まずは一本、のんびりでいいのでゲームを作ってみてほしいなと個人的には思っています。

あなたのゲームをお見かけする事を楽しみにしております。

●ありがとうございました。

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