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和風サイバーパンク仮想世界「UKIYO」を舞台にしたADV『浮世』インタビュー!開発メンバーが集まった経緯にも注目!

インディーゲームインタビュー

 

様々なゲームクリエイターに開発したゲームについてインタビューする本企画。
今回は9月2日、3日に京都で開催するビットサミットに出展するシーノットスタジオの『浮世』インタビューをお届けします。和風サイバーパンク仮想世界「UKIYO」を舞台に、ゲーム内のフレンドがみんなゲームの世界の住人になってしまった異変を解決し現実世界に戻るために、サムライネコのカイが仲間とともに仮想空間を旅するという内容になっています。独創的な世界観はどのように描かれたのか。開発メンバーがどのように集まったのか。シーノットスタジオの久井さんに話をお聞きしました。

 

■開発について

●開発のきっかけについておしえてください

ぼくは 2019 年までドイツのゲーム関連企業で働いていたのですが、その時から少しずつ、アドベンチャーゲームの基盤となるシステムの開発を個人的に進めていました。

ぼく自身はアクションゲームはあまり得意ではなく、また長大な RPG もすぐに飽きてしまうような性格で、それよりもそれほど長くなくて心に残るストーリー重視のゲームが好きでした。特に「State of Mind」「Broken Age」「Life is Strange」のようなゲームが好きで、これらはどれもヨーロッパで作られたものです。

日本にもすでに RPG ツクール製のゲームやビジュアルノベルゲームのようなストーリー重視のゲームは多くありますが、それらとはちょっと違う、よりヨーロッパのゲームに近い、ぼくが好きなタイプのゲームを作りたいという思いがありました。

●開発チームは何人くらいでしたか

現在、総勢 7 名が「浮世」の開発にかかわっています。ミュージシャンのカイルさんとぼく以外はすべてフリーキーデザインに在籍しているプロのデザイナーです。

●また、どのようにして集まったのでしょうか

帰国後、自作のアドベンチャーゲームのシステムが動作するようになったところで、友人の石坂さんに声をかけてみました。すると彼が勤めているフリーキーデザインが会社として協力を申し出てくれて今のような開発体制ができました。はじめはフリーキーデザイン代表の高田さんと石坂さんとぼくの3人で少しずつ詳細を詰めて、そこからフリーキーデザインの他のメンバーがプロジェクトに参加していったという感じです。

■ゲームについて

●開発はこれからのとのことですが、どのようなゲームになっていくのでしょうか?

「浮世」のストーリーは仮想世界に閉じ込められた主人公のカイが、12 人の神様を探し出して封印を解くという内容です。ですので、今後は様々なステージをカイが冒険するという内容になります。

この絵は「浮世」の開発の初期段階のコンセプトアートです。現在のものとは全く違います。そこから現在までいろいろな試行錯誤を経て現在のような形になりました。ここから考えると、正直言って最終的にどのようなものに変化するかはっきりとはわかりません。

「浮世」はシーノットスタジオにとって初めて発表するゲームですし、フリーキーデザインにとってもコンソール向けのゲーム開発は初めての経験です。ですが、それぞれに多様なバックグラウンドがあるので、出来上がるものは既存のゲームにはあまり似ていない、異質なものになりそうです。

●現時点で苦労されている点があれば教えてください。

このゲームのキャラクターはSpineという2Dのアニメーションツールを使って作られています。この部分は主にフリーキーデザインの石坂さんが担当していますが、彼もこのツールを使うのは初めてだったので、新しいツールを覚えながら使いこなすのにかなり苦労しているようでした。もともとフリーキーデザインはグラフィックデザインなどの止まった絵を描くのが得意な会社ですので、動きのあるものを作るのに今でも苦労しています。

また、現状のゲーム画像を見ていただいてもわかると思いますが、いくつかの背景は非常に細かいところまで描きこまれています。しかしこのような高品質なアートワークを実現するにはもっとマンパワーが必要です。近日中に公開を予定している体験版のため現在もアート制作の作業を続けていますが、人不足で思うようにペースが上がらずに苦労しています。これについては今後、資金調達をすることで解決したいと思っています。

ここまではフリーキーデザインの抱えている苦労でしたが、ぼくとしては(時間はかかりましたが)大きなトラブルもなく体験版ができる程度まで進めることができたので、あまり苦労は感じていません。

■会社(チーム)について

●チームの紹介をお願いします

上でも少し触れましたが、フリーキーデザインの石坂さんがキャラクターデザインと初期のコンセプトデザインを担当しています。それから高田さんがアートワーク全般のディレクションやグラフィックデザインを担当しています。さらに、同じくフリーキーデザインの角井さん、岡崎さん、福島さんが背景の制作をしています。

また、体験版で使われている音楽は、イギリス出身で日本にお住いのカイル・ブースさんに作っていただきました。彼は映画の予告編の音楽をこれまで多数制作しています。

それから、Unreal Engine を使って実際にゲームを実装しビルドを作ったりする部分をシーノットスタジオの久井が担当しています。それ以外にも、オンラインイベントでプレゼンテーションをしたり、この記事のような文章を書いたり他のゲーム関係者の方々と連絡を取り合ったりするような仕事もしています。

●これまでどのようなゲーム開発に携わっておられたのでしょうか?

フリーキーデザインはこれまで「スペースデブリーズ」や「リヴリーアイランド」などのモバイル向けゲームの制作にかかわっています。

シーノットスタジオとしてこれまでに発表したゲームはありませんが、ぼく自身は以前に東京のゲーム開発会社で Xbox 360、Nintendo 3DS、モバイル、Xbox One などのプラットフォーム向けのゲーム開発にかかわりました。またドイツで働いていた時は、ゲーム開発そのものではありませんが、ヨーロッパのいくつかのゲーム開発会社に対してテクニカルサポートなどをする仕事をしていました。

●この記事をご覧の開発者や学生の皆さんに一言お願いします

今はUnityやUnreal Engineなどの高機能なゲームエンジンが無料で使えるとても良い時代になりました。もちろんAAAゲームのような高品質なゲームを作るには今でも莫大な費用がかかりますが、自分のアイディアを試すために小さなゲームを作ってみるだけならほとんどお金をかけずにできます。かかる費用といえば勉強のための書籍・教材代と自分の時間だけです。ゲーム制作に興味のある人は、ぜひ自分でゲームエンジンを触って、自分なりのアイディアを試してみてほしいと思います。

●ありがとうございました。


友人たちとのゲーム開発に友人の会社が加わって、開発チームができていく流れは興味深いものがあります。ゲーム開発仲間を探すのは難しくもありますが、こういった意外な出会いからゲーム開発が進んでいく姿は一つの物語のようでもあります。慣れないツールを使うなどチャレンジングな姿勢もインディーゲーム開発者らしく思えますし、応援したい気持ちになります。『浮世』はMacやSteam、Xbox Oneで2022年12月に発売予定です。

他にも、「クリエイターの楽屋でまったり」ではインタビューして欲しいインディーゲームクリエイターを募集しています。インタビュー希望の方は、下記LINEまでご連絡ください!

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