移植開発をすすめると、歴史考証までも必要になった『太閤立志伝V』インタビュー!シリーズ30周年を迎える名作について聞く

『太閤立志伝Ⅴ DX』インタビュー

皆さんは「リコエイションゲーム」というジャンルをご存じでしょうか。これはコーエー(当時)独特の概念で、多くのファンを魅了した面白いゲームが数多く生まれました。歴史をテーマにしている「リコエイションゲーム」シリーズを夢中でプレイしているうちに学校の成績が伸びたなんて人も多かったのではないでしょうか。

今回はそんなシリーズの一作で2022年5月19日にPC/ニンテンドースイッチで発売された『太閤立志伝Ⅴ DX』のインタビューをお送りします。30周年を迎え、HD化された本作の開発には歴史考証まで必要になったとか。さっそく見て見ましょう。

『太閤立志伝Ⅴ DX』について

戦国時代の立身出世ストーリーを体験するゲーム『太閤立志伝V』は、「太閤」こと豊臣秀吉の出世人生がモチーフです。秀吉が生きた戦国時代を舞台に、それぞれの職業で「天下一」になるまでをたどります。

プレイヤーは、主君から命じられる「主命」を達成し、成果を上げて出世していきます。でも、出世して行き着く先は、なにも武将としての「天下統一」ばかりではありません。商人や鍛冶屋、海賊、茶人などでの「日本一」にもなれるのです。

武将としての天下統一を達成するだけでなく、商売に才能を費やして財力で天下を手にしたり、海賊として制海権を握り、海の王者となったり。ぜひ、秀吉の活きた戦国時代に「天下一」となる醍醐味を味わってください。

■開発について

●開発のきっかけについておしえてください。
以前から「太閤立志伝」シリーズは熱烈なファンがいらっしゃることは把握していましたが、復刻にあたっては当社創業者でもあるシブサワ・コウの40周年が、とても強い追い風になりました。
太閤立志伝」もシリーズ30周年と、ちょうど周期的にリンクしていたのもあります。
あとはささいなことかもしれませんが、私自身の別タイトルでの経験(『三國志14』海外プロモーションにて、海外の「三國志」シリーズファンから「太閤立志伝」のこともよく聞かれた)もあります。

●開発チームは何人くらいでしたか。

リマスターということで、関わった方でざっと20人程度というところでしょうか。
チェック含めて、プレイ経験者を可能な限り集めました。

●開発で苦労されたところは?

ある程度予想はしていたのですが、とにかく自由度が高すぎるが故に、チェックが本当に大変でした。
あとは歴史考証的なところですね。発売当時と現在では、研究によって歴史が変わっていることもあります。
制作中さすがにこれは監修が必要ということで、オリジナル版のメインプランナーを急遽召喚?しました。

■ゲームについて

●「太閤立志伝」シリーズについて教えてください

戦国時代に天下統一を果たし、太閤まで登りつめた豊臣秀吉。
その秀吉の足軽時代、木下藤吉郎としてスタートし、天下統一までの立身出世の道のりを楽しむ。というのが初代『太閤立志伝』のコンセプトでした。
シリーズを重ねていく中で、秀吉だけでなく他の武将でも遊べるようになり、また忍者・商人といった別の天下一ルートが増えるなど、シリーズを重ねて自由度が高まっていきました。

●リコエイションゲームについて教えてください。

当社独自のゲームジャンルで、シミュレーションゲームとロールプレイングゲームの融合したもの、と定義しています。
歴史世界や人物のシミュレートがされている環境の中で、一人の登場人物として振る舞い、その人物を成長させて、歴史に関与させていきます。またその人物の行動・結果によって歴史世界は多様に変化していきます。

俯瞰で眺めるシミュレーションゲームとは異なり、操作する人物を通して歴史世界を見る、一人称視点のゲームです。
今風に言えば、歴史を題材にしたオープンワールドゲーム、と言っても差し支えないかもしれません。

●本作のおすすめのポイントを教えてください。

「太閤立志伝」シリーズで培ってきた「プレイの自由度」と、その自由な行動による「多様な歴史の流れ」、この2つがポイントです。
どの武将でもさまざまな道で天下一を究めることができ、その順番も、究め方も、人それぞれです。
さらには自身の行動によって歴史が何らかの影響を受けることになり、その変化を、様々な武将の立場で楽しむことができます。

●スクリーンショットに『大航海時代Ⅳ』のキャラが見えますね

今回の開発メンバーの一人がぜひ入れたいということで、その熱意に任せました(笑)
私は『太閤立志伝Ⅳ』の開発を行いましたが、当時もそんな雰囲気で、一人のアイデアが自由度の拡大につながる、ということで
出たアイデアはできるだけ盛り込んで行くスタイルでした。
まあ、その分、時間がかかるのですが…(笑)

●中国語にも対応されていますが、海外でも戦国時代は人気なのでしょうか?

他の当社ゲームからの流れで戦国時代に触れて、ファンになられた方は少なからずいらっしゃるようです。

●本作の今後について教えてください(セールやアップデートなどがあれば)

本作はあくまでリマスターですので、今後の展開はございません。
が、『Ⅳ』に深く関わった一個人として、今回のリマスターで終わり、にはしたくないですね。
他人事のように申し上げるようで心苦しいですが、どうにかならないかな……(笑)

■会社(チーム)について

●チームの紹介をお願いします。

我々の所属する「シブサワ・コウ ブランド」は、「信長の野望」「三國志」をはじめ「Winning Post」「大航海時代」、
そして今作「太閤立志伝」といった歴史、シミュレーションゲームを幅広く開発しております。

●この記事をご覧の開発者や学生の皆さんに一言お願いします。

「シブサワ・コウ ブランド」はこれからも、歴史、そしてシミュレーションゲームの分野において新たなゲームを創造し、また世界に展開していく所存です。
応援よろしくお願いいたします!

●ありがとうございました。


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