いろんな国の社員が集結して作ったVRゲーム『オノゴロ物語 ~The Tale of Onogoro~』インタビュー!

『オノゴロ物語 ~The Tale of Onogoro~』インタビュー

 

今回は『オノゴロ物語 ~The Tale of Onogoro~』のインタビューをお届けします。前作『Last Labyrinth』は国内外の様々なアワードを受賞しています。そのノウハウを活かしてもう一度VRゲームを作ろうと取り組んだ本作。Steamでも好評を博しています。そんな本作の開発について、ディレクターの松山弘世氏にお聞きしました。

どうぞご覧ください。

『オノゴロ物語 ~The Tale of Onogoro~』について

大正十二年。蒸気機関と気の力によって繁栄する日本とよく似た異世界。天空に浮かぶ聖地オノゴロ島に荒ぶるカミが出現した。
事態を収めるために派遣されたカミ鎮め巫女ハルだが、使命を果たす前に、裏切り者により身体の一部を奪われ、幽閉されてしまう。
このままではオノゴロ島どころか、この国全土がカミによって破壊されてしまう……。
ハルの助けを呼ぶ祈りは、並行世界のVRゲームプレイヤーのあなたを、この世界に召喚した!
カミ鎮めの神具「陰陽銃」を駆使し、ハルとともにオノゴロ島を駆け巡り、裏切り者の陰謀を阻止せよ!
島中に仕掛けられたパズル「神籬」と、巨大なカミとのバトルが、ふたりの行く手を阻む。
あなたとハルの冒険と絆を描く、日本発VRアクションアドベンチャーゲーム!

■開発について

●『オノゴロ物語 ~The Tale of Onogoro~』開発のきっかけについておしえてください。

チームの前作『Last Labyrinth』が、仮想キャラクターとのコミュニケーションをVRで行う、というコンセプトで評価いただき、国内外のさまざまなアワードを受賞しました。その手ごたえから、もう一度VRゲームをつくろう、ということでプロジェクトが始まりました。

 

●開発チームは何人くらいでしたか。

リリースまでチーム構成は入れ替わりもあったのですが最大30名弱です。

 

●また、どのようにして集まったのでしょうか。

あまた社員が大半です。あまたは社員の約20%が外国籍ということもあり、日本のゲームやアニメが好きで集まってくれた外国籍スタッフが多いのが特色かもしれません。アメリカ、カナダ、フランス、イギリス、ドイツ、中国、香港、台湾、韓国などなど……もちろんみんな日本語でゲーム作りをしていますよ。

 

●開発で苦労されたところは?

VRということで「やってみないとわからないもの」が多かったことですね。カメラがプレイヤー任せなので、イベントシーン一つとっても、ヒロインが塔に言及しているときにプレイヤーが視野に塔を入れてくれるかわかりませんし、プレイヤーがゲーム内で特定の物を射撃するときに、実際のプレイヤーの手の動きに無理がないか、というのも何度もテストしてみる必要がありました。

 

●前作の『Last Labyrinth』でもパズルが重要な要素となっていましたが、『オノゴロ物語』との違いはどのようなものでしょうか。

チームの前作『Last Labyrinth』がプレイヤー自身は動くことができず、サポートキャラクターに指示を出してパズルを解き、密室からの脱出を目指すものだったので、その逆をテーマに『オノゴロ物語』が生まれています。プレイヤーが動ける代わりに、サポートキャラクターは自由には動けず、オープンフィールドで、パズルを解く、という形ですね。

 

●ゲームエンジンは使っていますか?

はい、Unityを使用しています。先ほど述べたとおり、やってみないとわからないことの迅速なテストに役に立ちました。

■ゲームについて

●本作のおすすめのポイントを教えてください。

巫女ハルとの、オノゴロ島の冒険から生まれるコミュニケーションです!また、南條愛乃さん演じる日本語音声以外に、ネイティブが監修した英語音声や、字幕言語としてはフランス語や韓国語など、多言語対応していますので、切り替えれば言葉の勉強にもなってしまうかも。

 

●キャラクターのデザインや世界観がいいですね。

ありがとうございます。キャラクターデザインや多くのコンセプトアートは社内アーティストが行っています。敵の「カミ」や「眷属」は藤井英俊先生のデザインです。世界観には音楽の一助もあると思いますが、ボーカルに Yumiko Takahashiさんや片霧烈火さんを迎えてあまたサウンドチーム「伯林青(ベレンス)」が全曲作曲しています。自分も3曲担当しているんですよ。

●本作の今後について教えてください。(セールやアップデートなどがあれば)

PlayStation®VR版への移植に目下全力で取り組んでいます!

■会社(開発チーム)について

●チームの紹介をお願いします。

上でチームの簡単な説明をしたので、会社の説明ということで……あまたはエンターテインメントにかかわることはなんでもやってみる社風です。コンシューマーゲーム、スマホゲームなどをはじめ、映像開発にも取り組んでいます。自分もマンガ編集を業務にしたことがあります。興味が広いほど楽しめる会社かなと思います。

 

●この記事をご覧の開発者や学生の皆さんに一言お願いします。

ゲーム作りを仕事にする前、自主制作の同人ゲームを作っていたことが今でも貴重な財産です。また「こんなことゲーム作りと関係あるのかな?」と思うことがいま役に立っています。何事もゲーム制作につながると思って頑張ってください。そしてゲーム制作を仕事にしようと思った方、あまたは開発職種を全方位で募集しています。全国どこにお住まいでもリモートワーク可、中途・新卒・第二新卒ぜひご応募ください。 https://amata.co.jp/careers

(回答:「オノゴロ物語」ディレクター 松山弘世)


●ありがとうございました。


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