かわいい怪盗少女4人組がワイヤーを使って頂上を目指すアクション『シーフガールズカルテット』インタビュー

『シーフガールズカルテット』インタビュー

Steam/iOSで発売中のワイヤーアクション『シーフガールズカルテット』インタビューをお届けします。マルチプレイにも対応しているこの作品は、離れた友達とゲームで繋がりたい、一緒に遊びたいという時にぴったりの一作ではないでしょうか。しかし、開発には様々な苦労もあったようです。どんな苦労があったのか、見ていきましょう。

『シーフガールズカルテット』について

シーフガールズカルテットは、悪商人が巨塔に隠している貴重なお宝を怪盗少女たちが盗み出す物語です。怪盗少女は、ワイヤーを使って自由自在に動き回ることができます。
みんなで塔の頂上に眠るお宝を探し出そう!

世界観
時は19世紀ロンドン、こことは違うどこか別の世界。街の掲示板には「”国宝が隠された謎の巨塔”発見」の文字。一年中霧が晴れることのない「別れの森」で、天にそびえる巨大な塔が見つかった。そこには、悪商人によっての貴重な宝が隠されているということだった。
少女たちは高鳴る想いを胸に、宝を求めて巨塔へ向かう…

キャラクター紹介
このゲームの主人公は4人います。 主人公の少女たちは日中は普通の姿ですが、夜になると怪盗少女となり、お宝を盗む仕事をしています。

■開発について

●『シーフガールズカルテット』開発のきっかけについておしえてください。

2年前に会社を設立し、初回作として3Dハクスラアクションゲームを開発していました。
ただ、このプロジェクトは、クラウドファンディングを活用して、資金集めをしてから本開発を進めようとしていました。
しかし、資金が集まらず、結果としてプロジェクトは終了してしまいました。
そして、その後に作ることになった作品が「シーフガールズカルテット」です。
開発するきっかけは、会社として「開発と販売実績を作りたい!」また「インディゲームらしい作品を作りたい!」という思いで企画しました。

●ワイヤーアクションをゲームに取り入れた理由も教えてください。

最初は、スパイダーマンの蜘蛛の糸を使った移動って、爽快感もあって体験できたら面白いよね!という所から発想し、ゲームに取り入れました。
ただ、他にもワイヤーアクションを使ったゲームはありました。
それらのゲームを研究する中で感じたのは、操作が気持ち良くない、システム的な動きで単調な感覚が多いことがわかりました。
本作は、物理的な動きを採用していますので、気持ち良い動きと操作になっています。
例えば、ワイヤーによって、キャラクターが飛んでいく動きが気持ち良い。ワイヤー移動の加速感が気持ち良いなど。

●開発チームは何人くらいでしたか。

社外メンバーを含めて8人です。

●また、どのようにして集まったのでしょうか。

メインスタッフは、専門学校時代の友達と知り合いから紹介してもらった方、パブリッシュ素材などのイラスト類は、専門学校の講師時代に知り合った方ですね。
UIデザイナー・ロゴは、ココナラを使って探しました。
キャラデザイナーは、SNSなどを使って探しました。
メンバーを集めるのはものすごく大変でしたが、完成できた時は苦労が吹き飛ぶぐらい喜びました!
私についてきてくれた方々には、本当に感謝しています!

●開発で苦労されたところは?

縦スクロールにおけるワイヤーアクションがかなり苦労しました。
類似のワイヤーアクションゲームだと、横スクロールがほとんどで、本作みたいに縦スクロールのワイヤーアクションゲームはありませんでした。
逆に、縦スクロールにしたら、新しい体験が生まれるのではと思い、縦スクロールに挑戦しました。

ただ、この挑戦はすんなり上手くいくわけもなく、かなり苦労しました。
当時は参考できるゲームがなく、自力で発案するしかありませんでした。
横スクロールと違って、縦スクロールは上にいく必要があるので、自然と上にワイヤーを引っ掛ける障害物をおく必要性が出てきてしまうのです。
単純に、障害物を配置した場合、ワイヤーで飛ぼうとしても障害物にぶつかり止まってしまうんです。これが最初の課題でした。

そこで配置を工夫したり、ワイヤーは引っ掛けられるけどキャラはすり抜けるギミックを実装して、課題をクリアしていきました。
ワイヤーアクションとして気持ち良い操作になっているか、爽快感があるか、ステージが単調になっていないかなどのチェックは、メンバー間でひたすら遊んでチェックした記憶がありますね。

●ゲームエンジンは使っていますか?

本作はUnityを採用しております。
使用経緯としては、私と他メンバーもUnityの経験があり、使用することにしました。

また、Unityのアセットストアのアセット数が豊富なこともあり、短時間でプロト版が作れました。

■ゲームについて

●本作のおすすめのポイントを教えてください。

2点あります!

1、本作の特徴でもある「ワイヤーアクション」です。
プレイヤーは、ワイヤーを使って上下左右、自由に飛び回れます!
皆さんには、ハイスピードのワイヤーアクションを味わって欲しいです。
Steam版でしたら、マウスとキーボードで遊ぶことを推奨しています。

2、主人公のかわいい怪盗少女4人組です。
このゲームの主人公は4人います。
キャラによって性能差はないので、かわいいと思うキャラを選んで遊んでほしいです。

●オンラインやローカルでマルチプレイができるのはいいですね。

そうですね。
今の時代、離れた友達とゲームで繋がりたい、遊びたいという心理があると思っています。
特にコロナ情勢になってから、よりその思いが強くなったはずです。
オンラインでマルチプレイができれば、ネット友達と遊びやすいゲームになり、ローカルでは家に集まった友達同士でワイワイ遊べて、一つの遊び道具として遊んでもらえると思い、実装しました。

●キャラクターのデザインはどのように決めたのでしょう?

本作のキャラクターデザインは、怪盗少女という設定でデザインしています。
怪盗にした理由は、世界観として19世紀のロンドン+お宝の設定がありましたので、自然と「怪盗」をイメージしました。
また、一般的に怪盗といえば男性をイメージすると思いますが、少女が怪盗していたら、かわいいしキャッチーだろうなと思い「怪盗少女」に決めました。

■会社(チーム)について

●この記事をご覧の開発者や学生の皆さんに一言お願いします。

まずは、この記事を最後まで見ていただき、ありがとうございます。

開発者さん、一緒にインディゲーム業界を盛り上げていきましょうー!
ゲームを作っている学生さんもゲーム開発者だと思っています。胸を張ってゲームを作って販売していって欲しいです。
まだ、ゲーム開発者になるか悩んでいる学生さんは、まずは開発者さんとSNSで絡んでゲーム業界がどんな所なのかから知ってみて欲しいです。

もちろん私のTwitterにDMいただいても大丈夫です。何かしらのきっかけになれると嬉しいです。

●ありがとうございました。

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