タワーディフェンスとシューティングが融合!『ウィッチエクスプローラー』インタビュー―ゲーム開発を通じて画力も向上

インディーゲームインタビュー

『ウィッチエクスプローラー』について

「ウィッチエクスプローラー」はシューティングとタワーディフェンスを掛け合わせたゲームです。
操作とルールは非常にシンプルですが、大きな戦略の幅を持っています。
あなたは魔法使いティアとなり、様々な能力を持った精霊たちと力を合わせ、押し寄せる魔物を打ち倒します。

●世界観
ティアの魔法道具店は莫大な借金を抱えており、貴重な魔導書や住居の一部までも差し押さえられてしまった…
遠く離れた土地に「帰らずの横穴」と呼ばれる秘境があり、そこは危険な魔物がはびこるが故に、手つかずの財宝が眠っていると言われていた。
「秘境を探索し、財宝を手に入れて我が家を買い戻すわよ!」
ティアが生み出した魔法生命体ドールと共に、財宝探しの冒険が今始まる!
●特徴
・シューティングとタワーディフェンスが融合したゲーム体験
・主人公と7種類の精霊(タワー)を強化する為の素材取集
・8種類のユニークなボス戦
・可愛い主人公2人の物語 その結末を見届けよう

■開発について

●開発のきっかけについておしえてください

もともとタワーディフェンスに自機の概念がある「X-Morph:Defense」や「幻想郷ディフェンダーズ」といったゲームが大好きで、何時間も遊んでいました。
そして「【unityで防衛ゲーム】タワーディフェンスゲームの作り方」という講座で学習していた時、このシステムを改造してカジュアルなTD(タワーディフェンス)×STG(シューティング)ゲームを作る事は出来ないだろうか…?
と思ったのがきっかけです。

 

 

●開発チームは何人くらいでしたか

ゲーム自体は一人で開発しています。
その他、翻訳に二人手伝ってもらい、音楽は販売サイトやフリーのデータを使用させて頂いています。
翻訳者は前作「ドールエクスプローラー プロローグ」を開発していた時、無償でもいいから手伝いたいと連絡をくれた海外の方です。今作からは報酬をお支払いし、ビジネスパートナーとして関係を続けています。

 

 

●ゲームエンジンは使っておられますか?

Unityを使用しています。

 

●開発で苦労されたところは?

様々な「こんな事がしたい」を実現するプログラムが組めなくて苦労しました。
私の専門はグラフィックで、プログラムに関しては本当に素人レベルです。
自分が実現できるよう仕様の方を変えたり、やりたい事が学べそうな書籍やUdemy等の教材を購入して何とか乗り切りました。

 

 

■ゲームについて

●いろいろなキャラが登場して、やりごたえがありそうですね。

ストーリーを完結させる上で必要最低限のキャラ数に絞り、立ち絵の種類をなるべく多く用意して豊かな表情を作ろうと思いました。
実は、タワーである精霊たちはそれぞれ個性があり、ステージの初めに会話する、というアイデアがあったのですが、7体×数枚の表情という工数に怖気づいて諦めました…

 

●本作のおすすめのポイントを教えてください

TDとSTGを同時にプレイという複雑そうなシステムを持ちながら、操作やルールはかなりカジュアルに作りました。
ステージで色々とできる事が多い割に、ボタン操作はX(□)ボタンとA(×)ボタンだけでほぼ完結できた事が自分としては満足しています。

 

メシのイラストが旨そう。

今作を終えて、自分のメシ画力がアップしたと実感しています。
メシを食ってる、風呂に入ってる、といった描写を入れたのはキャラがちゃんと生活していて、生きている雰囲気を出したかった為です。

 

●DLCのデジタルアートブックについて教えてください。

ゲーム制作の過程で、コンセプトアートやキャラ絵を描く事が多いので、この財産を使わないのはもったいないな、と思った事がきっかけです。
また、ゲーム本体は通りすがりの人向け価格、DLC込みは応援や期待して頂いているファン価格、という設定で値段を決めました。
どんなゲームかよく知らないけど安いしやってみるか、と本体に手が出やすくなればいいなと考えました。

 

 

●まめに修正をされたり、キャラが期間限定の衣装で登場したりとアップデートもされていますね。

ユーザーからのアンケートやSteamのレビューを拝見して、自分が思った以上に難易度が高かったり、不便があった事に気付きました。
すぐに対応できる案件から順番に、とアップデートを重ねた結果「難しかったけど、アップデートのおかげでクリアできた」というコメントをたくさん頂けたので、実施して良かったと思っています。リリース直後の不満解消はなるべく早い方がいい、とかなり急ぎました。

 

 

●今後のアップデート予定などあれば教えてください。

「お金の使い道がなくなる」「もっとコンテンツやイベントが欲しい」という声を頂いていますので、ステージや購入できる施設、イベントの追加等を検討しています。

 

 

■会社(チーム)について

●チームの紹介をお願いします

個人ゲーム開発者のPico Gamesです。
得意分野の2Dグラフィックと、ちょっとひねりを加えたストラテジー系のゲームを作っていきたいと考えています。ゆくゆくはダンジョンRPGを作る事が開発者としての夢です!

 

●この記事をご覧の開発者や学生の皆さんに一言お願いします

もし「いつか自分の世界や遊びを作りたい!」という夢がある方は、ゲームを作りきる最大の武器を持っていると思います。その夢を実現する為に妄想や性癖を凝縮させ「これはもう作るしかないな…」という域に到達すれば、絵やプログラム習得の強い原動力になると思います。

 

●ありがとうございました。

 

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