ゲームクリエイター甲子園に挑戦しよう!大学生でも活躍できる舞台がここに!

ゲームクリエイター甲子園に挑戦!

2024年1月から始まったゲームクリエイター甲子園 2024のエントリー締切が迫っています。このコンテストは、独学でゲーム制作に励む大学生にとって大きなチャンス!

ゲームクリエイター甲子園に参加することで、プロのクリエイターからフィードバックを受けることができます。独学でチャレンジしているからこそ、貴重なアドバイスを制作や就職活動に活かすチャンスです。

今回はこれまでの受賞者インタビューを振り返りながら、ゲームクリエイター甲子園の理解を深めていきましょう!

『ゲームクリエイター甲子園』って?

ゲームクリエイター甲子園は、「ゲームクリエイターズギルド」が主催する、学生クリエイター向けのコンテストです。このコンテストの最大の特徴は、成長型ゲームコンテストであること。作品がまだ完成していなくてもエントリーが可能で、1年を通じて作品をブラッシュアップしながら、自身の成長も目指します。

制作途中の作品でも応募すれば、プロのクリエイターから貴重なアドバイスをもらえる機会があることや、学生クリエイターコミュニティに参加する仲間たちと切磋琢磨し、互いに刺激を受けることができるのも、このコンテストの大きな魅力のひとつです。さらに、過去の参加者の中には企業からオファーを受け、新卒採用につながったケースもあります!

ゲームクリエイター甲子園の参加者状況

毎年、専門学校の学生をはじめ、大学生、高校生、中学生が参加しています。

2023年には、大学生が制作したゲームが総合大賞を受賞し、さらに総合賞 第5位や総合賞 佳作にも大学生の作品が3つ選ばれるなど、大学生の活躍が特に際立ちました。つい先日、エントリー者数が2500名を突破しました。

今年も多くのエントリーが集まり、さらなる盛り上がりを見せています。

大学生でも活躍できる理由

「専門学校に行かなければ、ゲームクリエイターになるのは難しい」と思っていませんか?

実は、ゲームクリエイター甲子園には大学生も数多く参加し、賞を獲得しています。独学で身につけたスキルを活かして、ゲーム制作だけではなく、アート、サウンド、企画書などさまざまな分野で力を発揮しています。

大学で学んだスキルや個人の情熱がプロの評価を得る機会は十分にあります! 挑戦することで、ゲームクリエイターへの道が大きく開ける可能性があります。

歴代受賞者★特集

これまでのゲームクリエイター甲子園に出場した大学生クリエイターのインタビューを抜粋して、彼らの経験や学びをお届けします。

  個人で制作したパズルゲーム『CHROMIX』。「まずは作ってみる」の精神で挑む

『CHROMIX』は、ゲームクリエイター甲子園 2022で総合賞 第3位に輝き、さらに2つの企業賞を獲得しました。審査員からは「“色を混ぜる”という一見簡単そうで実は難しい要素を、見事にゲームとして昇華させていると感じました。幾何学的なデザインセンスも素晴らしいですね」と高く評価されました。

制作者のZefさんは、当時個人制作で『CHROMIX』を手がけましたが、ゲームクリエイター甲子園 2023ではチームを結成し、新作『HORIZONTAL MIRROR』を発表。見事、総合賞 第5位を獲得しています。

──『CHROMIX』の制作で大変だったことは何でしょうか。

ZeFさん:
大きく二つあって、一つはプログラムの面ですね。僕は独学でゲーム制作をしているので、クラスの設計がどうしても上手くいかなくて。「変数をいつ参照すのるか」「関数はいつ呼び出すのか」という部分を、いかに自分自身も理解しやすく作っていくか。ここは特に苦労しました。

もう一つはデザイン面ですね。「このデザインも良いけど、こっちも良いし、どうしよう」みたいな感じで選択を迫られる場面があったんですが、その決断をするのに苦労しました。

きっと美術やデザインを学んでいたら、ここまで迷うことなく選択できたんだろうな、ということは思いましたね。

──ゲーム制作を進める中で参考にしたものや、勉強したことはありますか?

ZeFさん:
分からない部分は都度検索をして調べる、ということはしましたが、本を購入して腰を据えて勉強したのはUnityの使い方ぐらいです。「Unityの教科書」という本があって、「ゲームはこうやって作れば良い」みたいなことが書かれていたので、それを参考に制作を進めましたね。

「このゲームだったら、こういう風に設計すれば良いだろう」みたいなものは、裏切られることが多々あるじゃないですか。「やっぱりこっちの方が良かったわ」みたいなことはよくあるので。

何事もそうですが、まずは作った方が学びが大きいんだろうな、という感はありますね。

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  海を表現した『Whale Fall』。絵的な魅力作りにこだわる

『Whale Fall』は、ゲームクリエイター甲子園 2023において、総合賞 佳作、ゲスト審査員賞 砂守岳央賞、ゲームクリエイターズギルド賞 宮田賞を受賞しました。審査員からは「単に美しい表現や重厚な音楽にとどまらず、伝えたい体験が明確である点が際立っていました。ゲームというジャンルの枠を拡張するかのような懐の深さがあり、「これはゲームなのか、それともゲームではないのか」と問いかけたくなるような、新しい領域に挑戦している作品です」と評価されました。

制作者のyamaneさんは、2023年当時、独学でゲーム制作を行っていました。

──制作時に起きたハプニングはありましたか。

yamane:
苦労したことは結構ありました。僕のゲームは映像重視だったので、プレイヤーをどのように誘導するかという点が特に難しかったです。画面にUIや映像以外のものを表示したくなかったため、プレイヤーをうまく誘導する方法について、多くの試行錯誤がありました。

──就活生やこれからゲームを作ろうと思っている人に向けてメッセージをお願いします。

yamane:
僕は本当にゲームを1本作って良かったと思っています。プログラマーやモデラーなどの各専門知識はもちろん重要ですが、ゲームプロジェクト全体を把握できる人材がどれほどいるかが、進行のスムーズさに直結すると考えています。ゲームクリエイター甲子園に応募している人は、おそらくこれまでにゲームを1本作ってきた経験を持っているので、その過程を全て理解しているという点で、すごく価値があると思います。本当にそれを強みにして頑張ってほしいですね。

今の時代、さまざまなAIが生まれてきて、それを利用した作品が登場してくるでしょう。これは一見脅威に思えますが、そのAIが提案したものの選択は人が必ず行うと思うと、一通りの制作経験を持つ我々クリエイターは、ディレクターとしての役割を果たすことができると僕は信じています。

ゲームクリエイターって、みんなが小さなディレクターなのだと思います。例えばアートのディレクターやプログラムのディレクターがいるわけで、各々の経験をうまく活かしてもらいたいと思っています。
未来のテクノロジーは分かりませんが、今まで培ってきた制作経験は無駄にならないので、ぜひ頑張ってほしいなと思います。

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  2021年の初応募時からブラッシュアップを重ねた『徹夜報告書 | Midnight Report

『徹夜報告書 | Midnight Report』は、ゲームクリエイター甲子園 2023において、総合賞 佳作、企業賞 日本マイクロソフト賞、2次審査員賞 竹谷彰人賞、ゲームクリエイターズギルド賞 GCG成長賞を受賞しました。

審査員からは「2年前にゲームクリエイター熱血道場でプレイさせてもらった作品から、格段にブラッシュアップされています」「弊社の若手社員を中心に高い評価を得ており、3DモデルやBGMのクオリティも非常に高く仕上がっています」と評価されました。

個人でゲーム制作をしているむつさんは高専を卒業してから大学に進学し、趣味としてゲーム制作をはじめとしたさまざまな作品を制作しているそうです。

──初めてのゲーム制作だったんですか。

むつさん:
そうですね。当時は短いゲームを作って、とりあえず公開してみようという軽い気持ちでした。その時は自分では完成したと思っていましたが、もう少し物語を進めてみたらどうなるかという好奇心から、さらに広げてみたんです。

──次の目標はありますか。

むつさん:
やっぱり『徹夜報告書 | Midnight Report』の制作を通して、ゲームにはさまざまな要素があると感じたんです。その中で、特に自分が本当にやりたかったこと、興味のあることが見つかりました。それを極めつつ、今後もクリエイティブに活動できたらいいなと思っています。

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  個人制作で総合大賞を獲得『Death the Guitar

『Death the Guitar』は、ゲームクリエイター甲子園 2023において総合大賞を受賞しました。

審査員からは、「キャラクター性、見た目、能力、音楽、サウンドエフェクトが全てマッチしており、基本が素晴らしいと感じます。過去のバージョンでは難易度が非常に高く、運良くクリアできるような仕様でした。しかし、今回のバージョンでは、プレイヤーが順番に学びながら楽しめる工夫がされています。遊び心地が向上し、これまでのバージョンよりもさらに洗練された印象を受けました」と評価されました。

個人でゲーム制作を行っているトロヤマイバッテリーズフライドさんは、美術大学に通いながら活動しています。2024年には、テレビ番組とコラボしたゲーム作品がリリースされました。また、『Death the Guitar』のリリースは2025年を予定しているそうです。

──制作で大変だった話を聞かせてください。

トロヤマイバッテリーズフライドさん:
今も制作を続けていますが、かなり大変です。実際のところ、展示できたり受賞するレベルのゲーム制作と、その後の商品化までの制作は雲泥の差です。賞をいただいてはいますが、ゲームデザインに危機感を抱いています。このままでは売れないという感覚があり、そこをどう解決するかが課題です。遊びの根本で面白くないと感じているので、この問題に真正面から向き合う必要があります。

──ゲームクリエイター甲子園に参加していかがでしたか。

トロヤマイバッテリーズフライドさん:
参加してよかったと感じています。学生でゲームが好きで将来ゲーム業界に進みたいと考えているなら、ゲームクリエイター甲子園はかなり役立つと思います。宣伝っぽく聞こえてしまいますが(笑)。

──過去の鬱屈していた自分や今そんな状態になっている人たちに背中を押してあげる言葉があったらお願いします。

トロヤマイバッテリーズフライドさん:
睡眠は本当に大事ですね。辛くなった時には休むこと、そして適切な医療機関を訪れることが重要です。また信頼できる存在に相談すること、自分の考えをアウトプットすることも大切です。それが助けになるかどうかは個々の現実によるところもあります。人は頑張ってもいいし、頑張らなくてもいいし、どうにでもなるんじゃないかと思います。

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まだまだたくさん!光る作品

企業賞などを受賞した作品に対する評価コメントをご紹介します。

審査員
箱を回転させて丼を作るという発想・アイデアの面白さ、それを実現する情熱に感銘を受けました。操作が分かりやすく、難易度に幅もありゲームとして楽しかったです。
結果の演出、ギミックの多さ、ルール説明の詳細なつくりなど、細部にわたって作り込まれており、丁寧に「ものづくり」をする姿勢にリスペクトです。
余談ですが、ステーキ丼を作ったのが夕方で、お肉の焼ける美味しそうな音にお腹が空きました。
審査員
エジプトの魔物が出るダンジョンの中を探索と謎解きをしながら進む一人称視点のホラーゲームで面白そう。レバーを下すやダイナマイトに火をつけるなどの謎解きのアニメーションもしっかりあり、敵もしっかりプレイヤーを狭いルートにそって追いかけてくるので、よくできているなと感心しました。
クオリティーが高く、コンセプト、レベルデザイン、遊び方などがとても魅力的です。
 『Sneakor』(企画書)
審査員
リアルな遊びをデジタルに持ってくる点が良い。攻撃をするというよりも逃げるという点に特化している感じが良い。夜になったら有利かと思うと結構危険という逃げ道の無い感じがまた良い。ものを動かして影を作ったりとか自分で道を作れたら楽しそう。よく考えられていてパーティーゲーム的にも遊べたら盛り上がれそう。
 『不可視ぎ』(企画書)
審査員
ゲームのコンセプトに合わせて色使いやフォント、情報のまとめ方までしっかりとできていた企画書でした。ゲーム内容、システム等も簡潔にまとめていて、作品の魅力もしっかりとあった書面。魅せ方も上手です。

ゲーム作品以外でも応募できる!

ゲームクリエイター甲子園の魅力は、ゲーム制作だけではないことです。応募対象には、ゲームだけでなく、2D・3Dアート作品、コンセプトアート、ムービー、サウンド、さらには企画書も含まれます。これにより、さまざまな分野のクリエイターが自分の得意分野を生かして参加することができます。

エントリーはこちらから

ゲームクリエイターズギルド公式サイト

ゲーム制作に携わる学生クリエイターの可能性を最大化するゲームコンテスト。それが「ゲームクリエイター甲子園」です!いつでも…

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「ゲームクリエイター甲子園 2024」が2月1日(木)より開幕! エントリー手順を解説

実は、ゲームクリエイターズギルドのイベントを通じて、参加者同士がチームを組み、ゲームを作っていると話を聞くこともあります。ゲームクリエイターズギルドのDiscordサーバーやオフラインイベントの「ボドゲ夜会」を活用することで、ゲーム作りの仲間を増やすことができます!
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※現役ゲームクリエイターやゲーム企業を目指す学生が約7600人参加(2023年12月現在)

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