発信力を磨こう! キャリアや職場のお悩みをとことん解決|イベントレポ

ゲームクリエイターズギルド ミートアップとは
ゲームクリエイターズギルド ミートアップは、さまざまな方との交流を通じてお互いのお仕事や働き方についての情報交換、日頃のお悩み相談、人脈づくりなどを今後の活動にお役立ててもらうための交流会です。

毎回さまざまなテーマで開催してきたゲームクリエイターズギルド ミートアップ。去る9月2日には女性クリエイター限定の『女性ゲームクリエイターのお悩み&キャリア トークセッション』が行われました。和気あいあいとした“女子会”のような雰囲気のトークセッションの様子を、一部ご紹介します!

 

女性ゲームクリエイターのお悩み&キャリア トークセッション

– トークセッションの目的

ゲーム業界は男性が多い業界のため、女性クリエイターにしか理解してもらえない悩みがどうしても付き物になってしまいます。
これまで女性クリエイターの働き方について様々な提案をされてきた茂呂さんと鈴木さんに、事前に募集した「女性特有のキャリアや職場でのお悩み」に答えていただきました。

– トークテーマ

  • これはあるある!?職場お悩みトーク
  • 「生理」の悩み!どうしてる?
  • 妊娠、いつ伝える…?職場復帰時の不安はどう対処した?

ゲストプロフィール

茂呂 真由美さん

株式会社セガにデザイナーとして新卒入社。CSタイトル、Web、アプリ、SNSの中の人、インナーコミュニケーション活動等、幅広く従事。2019年からはセガサミーホールディングス株式会社にて「グループ会社全体のコミュニケーション推進活動」を企画、実践中。

セガ、コンシューマー開発出身の新卒入社ワーママ最年長。高3・小6姉妹の母。

代表作:『スペースチャンネル5』(コンセプトアート/キャラクターデザイン/モデリングチームリーダー)、『スペースチャンネル5 パート2』(アートディレクター)他

鈴木 こずえさん

株式会社セガのアーケードゲーム開発でキャラクターや衣装の3D制作を担当。2010年に出産し、所属部の開発メンバー女性では初となるフレックス勤務で復職。コロナ前より当時認められていなかった開発職の在宅ワーク試験運用に参加・推進。

現在はモバイルゲーム開発チームに異動し、フルリモートワークで業務に従事。

代表作:『Virtua Fighter4』『Quest of D』『SEGA GOLFCLUB』 『セガネットワーク対戦麻雀MJシリーズ』 他

遅沢 みれいさん

2018年株式会社ALEXに入社し、恋愛シミュレーションアプリゲームのプロデューサーなどを担当。2021年に株式会社オルトプラス(現:株式会社STAND)に転職し、現在はSTANDクリエイターとして活躍中。今回は女性の働き方、キャリアに課題を感じてSTANDの女性クリエイター代表として参加。

代表作:『NieR Re[in]carnation』アートディレクター担当、『SHAMAN KING ふんばりクロニクル』の企画&3Dモーション アートディレクター担当 他

 

これはあるある!? 職場お悩みトーク

– 今回はゲーム業界でアシスタントディレクターとして活躍されている遅沢さんに、クリエイターの女性を代表してお悩みを伺います。
遅沢さんが職場で感じるお悩みはなんでしょうか?

 

遅沢さん
周りの男性は喫煙者が多くて喫煙所での交流が盛んなことが多いんです。そのまま喫煙所で業務内容が決定しちゃうことがあって、その場にいなかった人間にとっては「初めて聞く話だな」と感じることが結構あります。

 

茂呂さん
そもそもの話ですが、守秘義務がある話を職場ではないところで喋るのは本当はいけない事です!(笑)。
喫煙室にたまたまチームの人しかいなかったり、他の人がいなかった、とか、そういうシチュエーションですかね~(汗)。

 

鈴木さん

私は非喫煙者ですが、タバコ休憩に行かれる方に声をかけて「私も一緒に行きます!」って言って喫煙所について行ってました。私も輪の中に入っちゃお、っていう感覚です。

タバコの煙が苦手な方ももちろんいらっしゃるので、そういう方には喫煙所で聞いたお話を後で伝えていました。喫煙者の方に「どんな話してたんですか?」って聞いてみるのも良いかもしれませんね。

 

茂呂さん

私はタバコの煙が苦手なので、中には入りませんでした。喫煙チームが帰ってきたときに「何話してたのか教えてくださいよ~」みたいな感じで聞いていましたね。「何か盛り上がってたな、怪しいな」っていうのは、雰囲気を見たら分かるから。

「何か決まったらシェアしてください」みたいな感じで言い続けたら、段々変わってくると思いますよ。そうすればきっと「皆に教えなきゃ」っていう意識に変わってくれるんじゃないかな。

– 自分がしたいことを仕事にするには?

茂呂さん

最初は「キャラクターデザインがしたい」と思って入社しましたが、キャラデザを担当するまでとても時間がかかりました。(5年くらい)
でも、入社当初からやりたいことを口にしていたおかげで、段々やりたいことを任せてもらえるようになりました。「手描きソニック」を使ったゲームを作りたい、と言って、企画書を書いてみたり。キャラクターを創り出すと、グッズも作ってみたくなって、色々グッズ作りもさせてもらったり。

遅沢さん
なるほど……。自分から「やりたい」と口に出すことの大切さがすごく伝わりました。実は、私自身目指したいものはあるんですが「あんまりしゃしゃり出ちゃいけないかな」と思っちゃうんです。男性が活躍する現場だと思うので……。

 

茂呂さん
そんなことないよ!(笑)。
遅沢さん
手を挙げて自分で仕事をゲットする姿勢がすごく大切なんだと、今のお話を聞いてすごく思いました。

 

茂呂さん
自分で言い続けることってすごく大事だと思います。いつか上司から「こういうの好き、やりたいって言ってたよね」と声がかかることがあるから。まずは与えられた仕事をしっかりこなしつつ、そういう声がかかりやすいような状態を自分で作っていくと良いんじゃないですかね。
遅沢さん
私自身、積極的に声をあげるタイプではないですし、今の茂呂さんのお話を聞いて「こうやって言っていけば良いんだ」って思った方は多いんじゃないかと思います。

 

茂呂さん
上司に言いにくいときは、同期や、違う部署の人に言うのでもいいですよ。そこから、いろんな人を紹介してくれたり、繋いでくれたりするから。そうやって広がることもありますよ。

– 最近はリモートワークが主流のため、テキストベースでの会話が上手くいかない方もいるかと思います。皆さんはいかがですか?

鈴木さん

できるだけ報告・連絡を入れるようにしています。今どんな業務をしているのか、進捗具合もわからないので共有はしておくに越したことはないです。
成果物提出、遅れる場合なども随時連絡をして、あの人何してるのかな?という不安をお互いに抱かせないようにしたいですね。
テキストでのやり取りでなかなか上手くいかない場合は、時間が取れるかを確認して通話やビデオ機能などで直接お話をする場合もあります。

 

茂呂さん
先輩に相談したいことがあっても「今忙しいかな」と遠慮して聞けない人もいると思います。でも先輩からしたら、いつでも相談してほしいです。悩んでいる時間が勿体ないので!もし実際手を離せないタイミングだったら、別の時間を提案しますので、遠慮なくチャットで声かけてほしいな。
遅沢さん
私の場合、相手がミスをしてしまったときに、テキストで注意するとちょっとキツくなってしまうかな、と思ってボイスチャットでお話しすることがあります。

 

茂呂さん
確かに。文面だとどうしても冷たく見えちゃうし、シュンとしちゃうかもしれないしね。私も文面だけ見てちょっと心に刺さった経験あるな~。
そういう気遣いも大事ですね。テキストでうまく伝えきれない、と思う場合は、私も音声繋いで説明します。

 

鈴木さん
テキストの語尾に気を付けて柔らかい感じにしたり、文章の最後にお辞儀マークを付けたりするのも良いかもしれませんね。

 

妊娠、いつ伝える…? 職場復帰時の不安はどう対処した?

– このテーマでは、妊娠した時にどの段階で報告するか、どのロールまで報告すればよいか、といった質問が多く挙がりました。ゲストのお二人はどうでしょうか。

鈴木さん

私は妊娠が分かった時点で上長に報告しました。妊娠初期は何が起こるか分からないですし、予め言っておかないと休むことが気まずくなるので。安定期に入ってから仕事に関わる方たちに伝えましたね。

総務の人には早めに言っちゃって良いかもです。社内の制度とかも教えてくれると思いますし。あと、何よりも保育園探しはすぐに取り掛かりました。

 

茂呂さん
私も一緒です。安定期に入るまでどうなるか分からないからこそ、上長に知っておいてほしいと思って「まだどうなるか分からないですが」っていう前置きをしてから報告しました。
鈴木さん

私の世代は復職する女性クリエイターが少なくて、当時所属していた部の女性の先輩方は、出産前に全員退職されていました。
育児との両立・妊娠すら難しいという理由からです。
私の場合は、身近な開発職女性の職場復帰のロールモデルがいない中での産育休でした。

でも私はずっとデザイナーとして働きたいと思っていたので、何が何でも戻るぞ!っていう気持ちでやっていました。

もちろんその人のキャリア観にもよるので「子供を出産したら仕事はほどほどに」という方もいれば「出産してもバリキャリでいたい」という方もいらっしゃいます。ですが、何より「やってやれないことはない」と思います。やりたいと思ったことは落ち着いてから始めても良いし、あまり悩まず自由に捉えていいんじゃないでしょうか。

– 「部長まで直接の報告は必要ですか?」という質問がありますが、いかがでしょうか。

茂呂さん
会社規模にもよりますが、直属の上司に伝えれば、オフレコで部長にも伝えてくれると思います。小規模の会社の場合はもしかしたら自分から言う必要もあるかもですね。

 

鈴木さん
若い会社だと「出産する人が初めて」っていう場合もあるので、そういう会社は早めに報告しておいた方が良いかもしれません。

– 聴講されている方の中には「安定期に入る前に上司が他の人に勝手に話してしまった経験があるので、口止めは必要だと思いました」という方もいらっしゃいますね。

鈴木さん
善意で言ってくださっている場合や、男性や女性でも出産経験がない方だと妊娠時期ならではの配慮に気が付かない場合もあると思うので「安定期に入るまでは他言無用でお願いします」という風に言っておく必要はあるかもしれませんね。

– 事前アンケートでは「キャリアアップのための勉強はしたいけど、就業時間以外は自由時間が全くない。もし自由時間が取れても、子供のための時間に充てたい」という相談がありました。
こういった葛藤を抱えている方に、何かアドバイスはありますか?

茂呂さん

私も、仕事以外にも、プライベートでやりたいことがたくさんあったのでとても悩みましたね。
結論を言うと「会社の時間を削るしかない」と思って。半休を取って自分の習い事の時間に充てました。

どうしても和菓子の教室に通いたくて。月に2回午前半休を取って。通うって決断するまで、すごく悩んだんですけど。結果、何とかなりましたよ。ずっとその習い事を続けて、最終的には師範の免許を取得できました。今でも月に1回通ってます!子どもが小学生になってからは、お留守番もできるようになったので、今は土曜日に通っています。

参加者一同:「師範の免許を! それはすごいですね!」

茂呂さん
やりたいことがあるなら、やるといいですよ!
でも、睡眠時間を削ってまで、はちょっと止めておいた方が良いかな。睡眠はとても大事なので。

 

鈴木さん

質問にある「就業時間以外は自由時間が全くない」という部分なんですが、パートナーに協力を仰げないか、一度相談してみてほしいです。あと、業務時間でスキルアップをする、というのも一つの手だと思いますよ。

私の所属している部署では、部内でスキルアップのための学習の機会を作ってくれています。
もちろん業務優先にはなりますが、業務のすきま時間にツールの使い方やプログラミングの学習をしたりすることができます。
もし社内にそういう制度がない場合は、会社や相談しやすい上司に提案、相談してみてはいかがでしょうか。

 

茂呂さん
ダメ元でも良いから、声をあげてみましょう!
遅沢さん
「どうせ自分が言っても」って思っている方も多いと思いますが、伝え方にも工夫が必要かもしれませんね。「こういう理由があるから提案したい」と、きちんと伝えれば何か響いてくれるかもしれない。

– 何事も自ら声をあげることが大事、ということですね!

さいごに

– 遅沢さん、今日は参加してみていかがでしたか?

遅沢さん
今日のお話を聞いて、すごく勇気が湧いてきました。

参加者一同:「おぉー!!」(拍手)

遅沢さん
一貫して思ったのは「発言って大事」ということ。内に秘めるだけじゃなく、言葉にして伝えることの大切さを学べたので、今日は参加して本当に良かったと思います! ありがとうございました。

– では、鈴木さんと茂呂さんからも一言お願いします。

鈴木さん
こうして女性だけで集まってお話しする機会って中々ありませんが、色んな方とコミュニケーションをとるとポジティブに悩みを解決できるな、と重ねて実感できました。ありがとうございました。

 

茂呂さん

私の方からお伝えしたいのは二つ。一つ目は頑張りすぎないこと。辛いと思ったら休んじゃってください。いや、休んでくれ!(笑)。
周りが何とかしてくれるから大丈夫ですよ。

二つ目は「やりたいことをやってほしい」ということ。やりたいことを実現するためには、時間がかかることもあるかもしれません。が、声に出し続けていれば、いつかきっとチャンスが来ます。だからやりたいことを言い続けてください!

 

– ありがとうございます! では、お二人から何か宣伝があればお願いします。

鈴木さん
私が所属しているプロジェクトセカイチームで開発メンバーを募集しておりますので、応募していただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします!

 

茂呂さん

何かやるときなどは、Twitterで色々と発信しているので、興味がある方はぜひ!自分の仕事や、セガサミーネタ、『スペースチャンネル5』情報などもシェアしてます!
@MORO_M

 

茂呂さん

それともう一つだけ。この間開催された「CEDEC2022」に登壇しまして、当日はワーキングペアレントの働き方と悩みについてディスカッションさせていただきました。
SlackとFacebookでワーキングペアレントのコミュニティを作っています。Slack版は今後Discordに移行予定ですが、もし興味がある方は一旦入っていただければと思います。
移行時には、案内を各コミュニティ内でご連絡いたしますので。

コミュニティに入るのはママパパじゃなくても問題ありません。ワーキングペアレントの働き方に興味がある方ならどなたでも!
CEDECがベースのコミュニティですが、CEDECに参加したことのない方でも大丈夫です。たまにオンラインイベントも開催しているので、お気軽にどうぞ♪

 

– 本日はありがとうございました!


茂呂さんが登壇されたCEDEC2022のイベントレポート記事はこちらから!

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 ゲームクリエイターズギルドとは
ゲームクリエイターが生涯現役でいられる世界を目指して、 ノウハウ還流の場やクリエイター同士のコミュニケーション機会など、 クリエイターの生涯活躍を支援する活動をしています。
会社の垣根を越えて、業界全体が協力してクリエイター育成が出来る 仕組みづくりを日々模索しています。
ゲームクリエイターズギルド 公式サイトはこちらから

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