『Good Sleep Company』インタビュー
今回は、宙ノくじらさんに『Good Sleep Company』についてお聞きしました。
『Good Sleep Company』について
「Good Sleep Company」はパズル要素を含むシミュレーションゲームです。
いくつかの種類の夢を入れ替えながら、顧客の満足度を高めます。
そうして、「10日間」の仕事を会社の主、エリーと協力してこなしていきましょう。
くれぐれも、資金が無くならないよう。
夢には素敵な夢、良い夢、嫌な夢、悪夢があり、それぞれ顧客の満足度に影響を与えます。
それぞれの夢を入れ替えることを通して、起床時の満足度を高めてください。
起きたときだけでいいのです。どうせ覚えてないんですから。
顧客にはそれぞれ好みがあります。また、期待の少ないユーザーはそれだけ悪夢の影響が小さく、いい夢に強い反応を示します。
これらを駆使して悪夢の影響をうまく回避していくことが重要です。
アップグレード
毎日、3つのうちから1つのアップグレードを獲得することができます。
時間を止めるもの
夢を別の種類に変えるもの
顧客の好みを調べるもの
満足度の低下を抑えるもの
etc…
あなたのプレイスタイルに合わせて選択し、より厳しい状況に備えましょう。
収支と顧客
顧客の起床時の満足度が収支につながります。
なお、有料プランの顧客は満足度が一定を下回るとその時点で起きてしまい、最大の賠償金を要求されてしまいます。
賠償で済むなら他で稼げば問題ありませんが、解約されてしまう場合もあります。
顧客が減る中、新たに現れる顧客はきっと悪夢に苦しんでいるはず。
さてこの悪夢、どう処理するべきでしょうか。それとも、赤字覚悟でいっそ……
■開発チームについて
──チームの紹介をお願いします。
今は『UЯANUS-net.com』という名前でやっています。
かなり昔からインターネット上でいろいろやっていましたが、本格的に活動し始めたのはここ数年です。
コンピューターゲームに限らず色々やりたいと思っていますが、でもやっぱり一番やりたいのはコンピューターゲームです。
──チームは何人でしょうか。
『宙ノくじら』1人で活動しています。たまに友人にイベントやテストプレイでヘルプをお願いしてなんとかやっています。
──ゲーム業界の経験はありますか?
あります。
主にスマートフォン向けアプリのサーバーサイドをやらせて頂いていました。
■開発について
──『Good Sleep Company』開発のきっかけについておしえてください。
ききやま氏制作のフリーゲーム『ゆめにっき』から始まります。そのオマージュ作品を作ろうということをずっとずっと考えていました。
その過程で『夢』というモチーフをずっと考えていてやがてその分類であるとか、夢を見ている人のシナリオ的な設定ができていって……。
そんなことを考えていたところ、シミュレーション系のゲームをずっと遊んでいた時期でしょうか。ふと今ある要素でゲームとして成立するんじゃないかと思い至り、取りまとめたものです。
──開発で苦労されたところは?
シナリオテキストが一番苦労しました。ゲームのシナリオが出来る様を見たことがなかったので完全に手探りでした。
おまけにGood Sleep Companyでは同じシーンで違う心情のテキストを作る必要がありましたので、情報の整理もかなり苦労しました。
実装面もまだ手探りで、思っていたより多い分量を設定するのも単純に大変でした。
──完成までどのくらいの期間を想定していましたか?
2カ月と少しを想定していました。
──実際にかかった期間はどうでしょう?
約4か月ほどかかりました。
当初やりたかったこと全部ではその後のアップデートで追加して2か月分ほどを要しています。
──ゲームエンジンは使っていますか?
Unityを使用させていただいています。
■ゲームについて
──本作のおすすめのポイントを教えてください。
夢はもちろん、顧客も、クレジットも、(あとエリーちゃんも)すべてクリアまでのリソースです。
それらをいつどう使うか、その扱い方を考え、発見する楽しみ。あると思います。
──夢をテーマにしたのは面白いですね。
一方でだいぶ突飛なところもあってゲームの説明なんかで困ることも多いです(笑)。
私自身がロングスリーパーということもあって、なんとか睡眠時間や夢を有効活用できないかと常日頃思っています。
このゲームで楽しんでもらえれば、ある種、有効活用できたのかもしれません。
──東京ゲームダンジョンなど、イベントでプレイしてくれた人からどんな感想をもらいましたか?
概ね好評をいただきました。ありがとうございます。
具体的なところでは一時停止に関する言及を多く頂きました。「ゆっくり考えられる」「停止できるなら簡単かと思ったけどそんなことはなかった」といった感じでしょうか。
結構入れるか悩んだ要素ですのでプラスに受け取っていただいて何よりです。しかしある程度一時停止は我慢したほうがいいですよ。プレイ時間もいたずらに伸びちゃいますので。ええ。
それから、本作のガイドキャラクターとなるエリーちゃんも可愛がってもらえて何よりです。
──本作の今後について教えてください。(セールやアップデートなどがあれば)
作中で言及できてないシナリオ要素が過分にありますので、補完する大きめのアップデートができないかと画策しています。
一方で、正直開発パワー的にかなり厳しい面がありまして、是非応援いただけますと幸いです。
■最後に
──この記事をご覧の開発者や学生の皆さんに一言お願いします。
今すぐやりましょう。私もよく分かっていないのですが、とりあえずやらないと何も生産されないみたいです。
やりましょう。今日はもう5秒だけでもいいので。
──ありがとうございました。
継続して当たりを増やそう。そうすれば絵も上手くなる。定期的に投稿を続け、ゲーム開発にも取り組むPico Games『百合太刀降魔伝』インタビュー

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