次回、5月8日にボードゲームイベントを開催します♪

【Vol.5】『第一線で活躍し続けるゲームクリエイターの20代の過ごし方』 【イベントレポ】

2019年11月30日に開催されたGame Creators Guild主催のトークイベント『第一線で活躍し続けるゲームクリエイターの20代の過ごし方』のイベントレポをお届けします!

Vol.4

2019年11月30日に開催されたGame Creators Guild主催のトークイベント『第一線で活躍し続けるゲームクリエイターの20代の過ごし方』のイベントレポをお届けします![sitecard subtitle=Vol.3 ur[…]

VR儲からないけど赤字にするな

江本氏
会社から私へのオーダーが「VR市場ってまだ大きくないから、とにかく目立つことをやれ」と「目立つことをやるんだけど、赤字は出すなよ」と言われて30名くらいのプロジェクトでやっていました。
学生質問
「VR事業を起こすときに苦労したことはなんですか?」
今井氏
時系列で振り返りますね。
最初に出したタイトルがサラと毒蛇の王冠という作品です。これはGREE VR STUDIOという名前もまだなくて、VRのタイトルをTGSで出したいというオーダーがくるんですね。

『サラと毒蛇の王冠』
2015年9月 TGSに出展された謎解き脱出ゲーム。

謎解き脱出ゲーム「サラと毒蛇の王冠」は、グリー初の取り組みとしてTGS2015向けに開発したOculus Rift対応…

今井氏
最初は外の会社さんと一緒に作っていく予定でした。でも、VRを作ったことがある国内の会社なんて当時はほぼないはずなので、リスクが逆に高いんじゃないかな、ハンドリングしていくのは中々難しいだろうなと思いまして。こっそり、こっそりじゃなくて後で費用で分かっちゃうんですけど、14人デザイナーを社内でアサインしたんですよ。打ち上げのときには店が貸しきり状態でしっかりバレてしまいましたが(笑)
今井氏
とにかくスタートを頑張らないと、次に全く繋がらないと思いましたし、当時3Dチームの中は閉塞感に溢れていたので、新しいことにチャレンジしてもらいたかったんで、こっそりこのチームに人をいっぱい集めました。それがスタートです。だから儲からないっていうのは僕がやっちゃったことがバレてしまって、要するにコスト管理をしっかりやるようにとか言われたんじゃないのかなってこの資料を見たとき思いました。
江本氏
でも、本当に困ったことって、ビジネスモデルなんですよ。
コンソールだとパッケージを売る、ソーシャルだとフリートゥープレイで課金してもらう。
そうやってビジネスモデルが決まっていたんですけど、VRってビジネスモデルが決まっていなくてコンソールで出してパッケージを売ればいいのか、ソーシャルゲームみたいにフリートゥープレイでアイテム課金をすればいいのか。はたまたロケーションでやればいいのか。企業からプロモーション費用を貰ってVRイベントをやればいいのか。ビジネスモデルが分からなくて、むちゃくちゃ困りました。むちゃくちゃ困って全部やりました。
江本氏
ここにいる人は知らないと思うんですけど、ソードアートオンライン史上初めてピンクがモチーフになっているゲームがありまして「ソードアートオンライン ラブリーハニーデイズ」という。アスナとイチャイチャするVRゲームがあるんですけど、それがGREE VR STUDIOの最後のリリースでした(笑)
今井氏
サラと毒蛇の王冠からSAOまでアートメンバーはほぼ固定で、ノウハウをちゃんと積み上げた結果がでていると思っています。3年くらいですかね。
江本氏
僕がやったのは2年ですよ。
2年で5つタイトルリリースしたから、結構なペースですよ。
今井氏
技術的な積み上げが効いていると思います。

会社の中でやりたいことを実現する

小林氏
会社の中でやりたいことをやるっていうのはどういうふうにやればいいんだろう。学生さんの中では気になると思うんですけど、江本さんいかがですか。
江本氏
難しいですね。やりたいこと…
ベターな回答をすると信頼を得ることですね。最後、僕がグリーを辞めるときに、当時取締役の荒木さんが、送別会を開いてくれて「江本さんのいいところは明るいところです。だから色々任せている」って言われました。
初めて聞いたんですけど。
江本氏
なんでかというと、新規事業とかほぼほぼ失敗するから、1個の失敗くらいでめげているやつには任せられない、と。っていうので、任せられたんで。僕は何か信頼を得ていたんだなと思ったら、明るいから任せたという。ちょっと自分の思ったことと、相手が言ったことが違ったんですけれども。
小林氏
今井さんはいかがでしょうか。
今井氏

やりたいことのアピールは頑張ってやることかなと思います。
最後にグリーでは『釣り☆スタ』のNintendo Switch版を担当させてもらいました。
実際に釣り具屋に行って釣具を買ったり、釣りをしたり、Nintendo Switchのゲームを手あたり次第買ってみたりとか。

やりたいっていう気持ちだけで会社が何億も投資してくれるってまあ相当な信頼度がないとできないし、もしかしたら執行役員とか取締役になっていなければ出来ないことかもしれません。
それをいちメンバーに何億も投資してもらうにはその人の本気度が問われていると思うんですよ。どこまで本気度が伝わるかというのは、釣りがどれくらい好きかとか。Nintendo Switchでどうしてもゲームを出したいから沢山ゲームを遊んでいるという、そういう小さいところでしか証明できるものがないのでそこはしっかりやろう。その代わり僕に投資してください、という想いです。

小林氏
そうですね。どんなに精巧なビジネスプランを持ってきていても、本当にそれが当たるかというのはその人の熱量とかで判断することが多いのかなぁと思いますね。

次回は「仕事を楽しむ」
つづく…!

Vol.6

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登壇者ご紹介♪

■今井 仁(いまい ひとし)
1997年スクウェア(現スクウェア・エニックス)入社。コンソールゲーム、デジタル家電アプリの開発、R&Dに携わる。2012年グリー入社。アート部門マネージャー、シニアマネージャーとしてスマホゲームの運用、新規開発、開発スタジオの副部長、部長としてスマホゲーム、コンソールゲームの運用、新規開発に携わる。2019年よりディライトワークスのアート部の副ジェネラルマネージャーとして主に組織運営を担当中。


■江本 真一(えもと しんいち)
NEC社にてシステムエンジニア、新規ソリューション企画を担当。コンサル会社を経て、2011年グリー社へ。SNS事業およびクリエイティブセンターを統括、またVR事業、VTuber事業といった新規事業を推進。
現在、ミクシィ社のデジタルエンターテイント事業本部にて、ゲーム開発、M&A/PMI、エンタメ事業全般を推進。

■小林 陽介(こばやし ようすけ)
2011年3月にグリーに入社。JapanGame事業 本部でゲームデベロッパーとのアライアンス事業を担当し 、オルトプラス社やGMOインターネットグループ、サイ バーエージェントグループ、グラニ社等との業務提携を推 進し、数多くのヒットタイトルを担当する。
2016年4月よりグリー100%子会社であるファンプ レックスを立ち上げ、執行役員副社長に就任、ゲーム事業 のM&Aを推進し年間取扱高100億を達成した。
現在、事業開発ギルドBizconcierを創業、複数 企業の顧問を務める。

Game Creators Guildとは
ゲームクリエイターが生涯現役でいられる世界を目指して、
ノウハウ還流の場やクリエイター同士のコミュニケーション機会など、
クリエイターの生涯活躍を支援する活動をしています。
会社の垣根を越えて、業界全体が協力してクリエイター育成が出来る
仕組みづくりを日々模索しています。
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