【Vol.2】 『第一線で活躍し続けるゲームプロデューサーの20代の過ごし方』ep.2【イベントレポ】

こんにちは! こばみです!

2019年5月23日に開催されたGame Creators Guild主催のトークイベント『第一線で活躍し続けるゲームプロデューサーの20代の過ごし方』のイベントレポをお届けします!

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#3 モチベーションで仕事はしない

小井戸氏
お二人の話を聞いていて新鮮だったのが、
特に当時ゲーム会社に就職することはマイノリティだったと思いますし、お二人ともゲームに対して執着が強いタイプではなかったんじゃないかなとお話を聞いていて感じました。
成沢氏
そうですね。
小井戸氏
執着がなかったにもかかわらず、お二人は今もゲーム作りを続けられていますが、僕の勝手なイメージだと「ゲーム作るぞ!」という強い想いがある人が続けているのかなという印象でした。

モチベーションが変わった出来事とかあるのでしょうか?

高橋氏
いまは経営者なので辞めたらごはん食べられない(笑)
小井戸氏
切実ですね(笑)
高橋氏
あまりそういう深い考えなくゲーム業界に入って、最初は丁稚プランナーというところから仕事を始めるんですけど、やってみたら面白かったですし。
自分が作ったゲームでお客さんが喜ぶということはすごくやりがいがある仕事だと感じることができました

ただ、ゲーム業界でもいろんなタイプのクリエイターがいて、ゲームが好きで好きでたまらなくて作りたいものがものすごくパキっと明確にある方もいれば、映画監督でも三池崇史さんのように「このシナリオと、このキャストでお願いします」という依頼があればちゃんといい感じに作る方もいます。

クリエイティブの方向性は違えど、ちゃんとお客さんを楽しませるものを作るという意味では本質は変わらないと思います。そういった意味では仕事としてやりがいを感じますし、面白い仕事だと思って今もゲーム作りをしています

小井戸氏
どちらかというと作っていくプロセスの中でモチベーションが上がっていく感じですか?
高橋氏
そういう意味ではモチベーションはないです。モチベーションで仕事はあまりしないです。淡々と仕事しています。
(こばみの心の声)
か、かっこいい……!
モチベに左右されずにお仕事していきたいなぁ!

#4 この人の夢に乗っかりたい

小井戸氏
成沢さんはいかがですか。入社してからゲーム作りに対するモチベーションが変わった出来事はありますか?
成沢氏
そうですね、私自身は絵も描けないし、仕様を切るわけでもない、プログラムもできない、音を作るわけでもないので、誤解を恐れずに言うのなら実は私自身が「これ作りたい!」というモチベーションがあまりないです。私は、この人が作る世界を見てみたいと思った時その人の作りたいものを最大限作らせてあげる環境を作るというのがプロデューサーの仕事の1つだと思っているのですが、「この人の夢に乗っかりたい」と思える人に出会ったときモチベーションが高まります
私個人はマニアックなゲームが好きなので私が本当に作りたいと思うゲームは多分売れないです(笑)
本当に100%モチベーションが上がるものを作らせたら全く売れないゲームを作りますね。ですが売ることもプロデューサーの大事な仕事の一つなので。
小井戸氏
ありがとうございます。
ゲームクリエイターって作りたいものがあって、そのゴールを達成するためにやっているイメージがすごく強かったので新鮮でした。

#4.5 PlayStationVRを10台自腹でプレゼントした!?

小井戸氏
高橋さんの豆知識としては実は高橋さんはTwitterをやっておりましてフォロワー数が1.8万人ぐらいいます。
高橋氏
前はもっといました。
以前、フォロー&リツイートでPlayStationVRを10台自腹でプレゼントしますという売名行為をしたことがあります。
本当に自腹でやったのですが、フォロワーの瞬間最大は2.7万人いたので、当選者発表をした後に減ってしまった1万人くらいはPlayStationVRが欲しいだけの人達だったということになりますね(笑)
小井戸氏
なるほど!PlayStationVRが欲しければ高橋さんに言えばくれる(笑)
(こばみの心の声)
ほ、ほしい!!
高橋氏
それは今作っているVR脱出アドベンチャーゲーム『Last Labyrinth(ラストラビリンス)』という弊社がディベロッパーとパブリッシャーを兼ねてやっているPlayStationVRなどに対応したVRのオリジナルゲームがありまして。
そちらは自分でプロデューサーとディレクターを兼務していて宣伝も統括しているのですが、そちらのプロモーションを目的としてプレゼント企画をやろうという案がでました。ただ、プロジェクトとしての宣伝予算の余裕はあまりなかったので困っていたら社長が自腹で10台プレゼントすると。まあ社長の自腹なら会社のお財布じゃないからいいか、と担当プロデューサーが言うので、この場合、プロデューサーといっても、自分ですけどね(笑)
社長とプロデューサーで別人格なので(笑)
なのでやりました(笑)
『Last Labyrinth(ラストラビリンス)』
「VR時代の新しいアドベンチャーゲーム」をコンセプトに開発。
VRだから実現できる世界観と、仮想キャラクターとのコミュニケーションを体感できる”VR脱出アドベンチャーゲーム”。
2019年秋には世界同時・マルチプラットフォーム対応(ダウンロード専用)にて発売を予定。
『Last Labyrinth(ラストラビリンス)』-VR脱出アドベンチャーゲーム-
次回は「プロデューサーとしての在り方について」
つづく…!
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登壇者ご紹介♪

■高橋宏典(たかはし ひろみち)
テクモ(現コーエーテクモゲームス)、ソニー・コンピュ ータエンタテインメント、キューエンタテインメントなど 、国内ゲーム会社4社、韓国ゲーム会社2社でプランナー 、ディレクター、プロデューサーとして活躍。アーケード 、家庭用、PCオンライン、モバイル、VRなど幅広いプラットフォームでの開発を経験。ソニー・コンピュータエンタテインメント在籍時代にディレクターを担当した「ど こでもいっしょ」はマルチメディアグランプリ1999通 商産業大臣賞(グランプリ)、第4回日本ゲーム大賞など 、多数の賞を受賞。シリーズ累計200万枚を超え、10 年を経た今も続編が発表され続けるロングヒットシリーズ となった。
現在、あまた 代表としてゲームを軸にした幅広いエンタテイメント制作に挑戦。最新作はVR脱出ADV「Last Labyrinth(ラストラビリンス)」。

 

■成沢理恵(なるさわ りえ)
国際基督教大学卒業後、旧エニックス(現スクウェア・エ ニックス)入社。以来、15年に渡り、コンシューマー・ PC・モバイルなどプラットフォームに縛られない幅広い分野でプロデューサーとして活躍し、スクウェア・エニックスではPlayStation 2用「エンドネシア」やスマホ版「ファイナルファンタジ ー」Ⅳ、Ⅴ、Ⅵなどを手がける。その後もゲームの最前線 でプロデューサー職に従事し、最新作は270万ダウンロ ードを超える大ヒットアプリ「おそ松さんのへそくりウォーズ~ニートの攻防~」。
現在、モノビット・モリカトロンホールディングス(東京 )、モリカトロン(東京)、モバイルファクトリー(東京 )、RingZero(東京)、ちゅらっぷす(沖縄)、 ArAtA(福岡)など、全国のゲーム会社の役員および 顧問を務める。

 

■小井戸洋(こいど ひろし)
2011年3月にグリーに入社。JapanGame事業 本部でゲームデベロッパーとのアライアンス事業を担当し 、オルトプラス社やGMOインターネットグループ、サイ バーエージェントグループ、グラニ社等との業務提携を推 進し、数多くのヒットタイトルを担当する。
2016年4月よりグリー100%子会社であるファンプ レックスを立ち上げ、執行役員副社長に就任、ゲーム事業 のM&Aを推進し年間取扱高100億を達成した。
現在、事業開発ギルドBizconcierを創業、複数 企業の顧問を務める。

 

 


ゲームクリエイターズギルドとは

ゲームクリエイターをはじめとしたゲームに関わる/関わりたい人たちが、プロ・アマチュア/学生・社会人/企業間など、あらゆる垣根を越え「学び合い」「語り合い」「教え合う」ゲームクリエイターのための拠点(ギルド)です。
※現役ゲームクリエイターやゲーム企業を目指す学生が約5500人参加しています。(2022年12月現在)

スキルや知識を学びゲームクリエイターとして成長・活躍し続けたい、同じ業界にいる仲間と市場の動向や技術についてなどの交流したい、日本のゲーム業界・職業自体の価値を上げ今より良い環境を作っていきたい……。そんなゲームを愛する人たちの未来に、必要な情報や機会を提供します。
ゲームクリエイターズギルド公式サイト ▶ https://game.creators-guild.com/

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