就活戦略2022『就活にUX!? これからの就活に必要な”UXの知識”教えます!』【イベントレポ】

2/17開催!「就活にUX!? これからの就活に必要な”UXの知識”教えます!」

イベントの詳細はこちらから!

GCG開催UXシリーズ第4弾、今回は就活講座の第2部となります!自己分析の方法を提案したワークショップ形式の前回に比べ、今回は就活をテーマにしたトークセッションとなっています!

内容が繋がっている訳ではないのですが、第一部も気になる方はこちらから。
就活xUXに対する考え方等も明記されているので、今回のトークショーをより深く理解できる助けになると思います!↓

ゲームクリエイターの楽屋でまったり by Game Creators Guild

UX関連イベントは、引き続き株式会社B.C.Members代表・西田悠貴氏を講師にお招きし開催していく見込みでいます。

ありっさ
先月に継ぐ就活xUXイベント!今回はGCGの宮田さんも交えてのトークセッションなので、就活に関する情報がいっぱい提示されると思います!今回もイベレポは私がさせていただきます!

調査、調査、調査…課題抽出

今回は、UX x 就活講座の、調査フェーズ…企業調査の段階を深掘りしていきます!

顕在ニーズ調査→潜在ニーズ調査→重要ニーズ調査→強み策定→競合調査→差別化策定→課題抽出

就活用に言い直すと…

会社さんってこういうニーズあるよね?と認識されているニーズ

みなさんが知らないニーズ。こういうニーズあるんだ!

沢山のニーズが出た中で、どれを重要視すれば良いのだろうか?

学生の強み。どういう強みを私は持っているのだろうか

企業が沢山ある中で、どこを選べば良いのだろう?

学生さんも沢山いる。そんな中で自分はどういう差別化を考えれば良いのだろう?

ここまで考えてきた内容を元に、課題を見つける作業

…という感じになります!

ありっさ
うむむ…前回も思いましたが、UX用語を就活用語に置き換えてみてもまだ少し理解が追いつきませんね…。今回はトークを通して具体例を出してもらったので、そちらを通して、自分の中に落とし込んでいきましょう!

今回は実際に就活生であるUXイベントおなじみの大谷さんが持ってきた様々な質問に、GCG部長の宮田さんが答えていきます!

宮田さん
業務内容的に様々な企業さんと連絡を取っているので、ゲーム業界に偏りがちにはなりますが、人事さんがどういう風に考えているか多少は知っていると思うので、答えていきたいと思います!

人事の人達が実際に考えていることの裏側に迫っていきましょう!

Q:「サークルの代表していました」というアピール文は一体どれ程効果的なのか?

宮田さん

サークルって全国にどれ位あるのでしょうか…?そう考えるとサークルの代表をしていた人って何万人いるの?という次元の話になってしまうので、差別化の要素はあまりないと思います。そこで、重要になってくるのが、どんなサークルで何をしたかをセットで話すこと

例えば、学生側も人形メーカーに就職したい人だとしたら人形メーカーに10年、20年働いてきたの話なら聞きたいじゃないですか。そんな感じで、きちんと順序立てて考えることが重要になってきます。伝えたいストーリーに紐づけて、アピールポイントや補強を考えないと、何を伝えたいのか非常に分かりづらくなってしまうのですよ…。

大谷さん

なるほど…。ゲーム業界特有のものだと、ゲーム制作の経験とかって結構分かりやすい実績になってくると思うのですが、それはどう評価されますか?

 

宮田さん

もちろん評価対象とはなりますが、どんなゲームをどんな過程で作ったのか、エピソードとして持ってくるのが大事になりますね。自分がどういう人間か表現する要素の一つという感じです。例えば、日中韓でゲーム作ってきました!というエピソードがあれば海外展開に力を入れている会社さんが興味を示すかもしれないですね。

西田さん

あ、質問がきていますね…。オタクの知識は就活で、売りになるでしょうか?

宮田さん

他と比べてめちゃくちゃ深掘りしている分野があるなら、聞いてみたいですね。あ、それこそ以前サッカー好きが高じてサッカーゲームを作ってみたいという人がいましたね。その人は学生時代に全国大会でインターハイに出ていたのですが、サッカーゲームを作ろうとしている会社がモーションキャプチャできる対象となる人を探していたので、丁度よくそこが繋がった…という事例はありました。

ただ、やはりオタクとして突き詰めていないと、ストーリーとして弱くなってしまう部分はあると思います。

大谷さん

他にも、質問がきていますね。活躍すると思う人ってどんな人でしたか?

宮田さん

その人自身にストーリーを感じられたり、何かを成し遂げている人ですね。話術というよりは掘り下げれば、掘り下げるほど「え、そんなこともやっていたのですか??」と思わせられるような人です。

西田さん

やはりストーリーが大事で、そのストーリーを具体的に教えて欲しい、ということですかね!そこで、僕からの追加質問なのですが、自分にストーリーなんてあるのか…?と考えている学生さんに対して何かアドバイスはありますか?

宮田さん

「ストーリー」というと壮大なものに感じられるのですが、全ての人にストーリーはあります。今までの、過去に紡いできたストーリーだけではなく、これからしたいと考えている事や、そのやりたい事を実現させる為にどういう道を歩んできたのかという話をしても良いと思います。

逆に、今までの話だけとなると、長老レベルじゃないと難しいのじゃないかな。笑

そう考えると、ストーリーはその人の考え方の展開という解釈の方が合っている感じですね。その上で企業さんとの方向性が合っているか、これから一緒にストーリーを紡いでいくイメージが描けるかが重要な指標となってきますね。

 

大谷さん

今の話を聞いていて、企業さんは一緒にやりたい事を歩めるパートナーを探しているのだな、と思いました!

宮田さん

そうですね!例えば先ほど質問にあがったオタク活動も、例えば「全国のファンを集めてファンコミュニティを運営していました。なので、この会社のゲームを同様に、一緒に大きくしていきたいのですよね」と学生さんに言ってもらえたら、そういう路線で攻めていこうと思っている企業さんなら「ぜひ一緒に!」となりますよね。

話術に自信がない方でも、人事は話を引き出すプロということを覚えていて欲しいです!引き出しを開けられた時に、何か入っていれば良いので、話術よりは自分のやりたい事をきちんと考え、ストーリーを蓄えておく事が大事になってきます。

Q:どのような人を優先的に採用しますか?

技術やスキル、経験値はもちろん重要なのですが、これらは後天的に身に着けることも可能です。仕事に対する向き合い方や、人生観等のマインドの部分は中々変わらないので、会社の考え方や仕事の進め方、社風に合う学生さんを優先的に選びます。

ビジネスは構造を作ることを指すので、そのサイクルに育成も組み込まれています。マインドがぴったり合う人を採用できれば、スキルは後から一緒に学んでいけば良いというスタンスの企業さんが多いです。

大谷さん

なるほど…。企業理念に共感しました、と結構エントリーシート等に書く学生さんは多いと思うのですが、これはどうなのでしょう?

宮田さん

企業理念に賛同しました、というのは話半分で聞いている時が多いですね。やはり、賛同した理由が重要になってきます。何がやりたい人なのか、どんな理念を持っている人なのか話してくれれば、逆にこちら側で企業理念に合っているか判断できます。

西田さん

他にも覚えておくべきことは、会社の理念は組織としての理念ということ。個人の理念ではないので、100%同じ理念を抱いている人はほぼ存在しません。向いている方向性が一緒、というだけの話なので会社の理念のみでいきている人は、社長でもいません。

現に僕だって社長していますけど、会社の理念に100%賛同しているわけではありませんよ!

理念に共感したと話すなら具体的にどこに、どうして共感したのか話せるかが重要ということですね。

Q:なぜ新卒採用を行うのでしょうか?

以前「100年企業」という事業形態が生まれた時に、一番働ける若い時に入社してもらって、できるだけ長く働いてもらいたいという共通認識が生まれたのと、マインドを変えられるのは20代までと広く認識されているからになります。

ある人が今の会社に来る前に、10年間別の会社で働いていた場合、最初の会社のマインドを色濃く反映していることになります。そこから、いきなり変わることを要求されてもできません。

新卒は先入観なくラーニングできる人材となります。会社の方向性とも合っているので、活躍しやすい傾向にあります。反対に中途採用だと今まで培ってきた経験を見られ、同じ立場を求められることが多いので、マインドを変えたくても変えられない場合も生じます。

西田さん

僕だって、UXデザインなら負けないけど、これから先新たにUFデザインというものが台頭して、こっちを使います、みたいな事態になったら対応できないかもしれませんからね〜。

体力もあり、頭もバシバシ回って、徹夜も少しぐらいならしても大丈夫、というのは長くても30代中盤までです。そこから先は、活動量自体は減らすけど、資料作りとか早くできるようになるというトレードオフで機能していきます。

Q:会社の特徴を見分ける秘訣はありますか?

これに対しての一番有効な正攻法は「決算説明資料」となります。そこに、各会社の現状と、次に実行しようとしている計画や考えが分かります。

宮田さん

正攻法以外でいうと…僕が個人的に会社さんを調べる時に使っている方法は、会社は結局は人の集合体なので、どういう人がいるのか見るようにしています。会社のトップや役員さん、部長さんとか検索してみると色々な情報が出てきますよ。

ゲーム業界で働いている人って、大手のゲーム会社から独立しているパターンもあれば、全然別分野からの参入もあります。どういうバックボーンを持っている人なのか考えるきっかけになりますよ。例えば映画を作っている会社から参入したのか、ビジネスに特化している会社から来たのかで結構考え方とか違ってきますよね。

西田さん

登壇者情報とかイベント情報とかもタメになりますよね。

大谷さん

あ、質問がきていますね。特定の会社さんに応募する時、ファンメッセージ的なことを送るのはアリなのでしょうか?

宮田さん

これはちょっと難しい質問ですね…。覚えておくべきことはファンとクリエイターは別ということ。会社さんは仕事としてやっているので、採用の際にファンを集めたいわけではないのですね。なので、差別化が重要となります。改善点を挙げるなどして、あなたを入れることによってこの作品がもっと良くなると思わせられたら良いです。

ですが、会社さんによっては会社の作るものが好き=マインドが一緒という扱いになるので、これは本当に会社さんに寄りますね。

Q:食傷気味だな、と思うアピール文はありますか?

ゲーム業界だとよく見かける文は「アイデアマン」だそう。このアピールを使いたい時は、根拠のない自信だと思わせないために、例えば「古今東西の歴史を沢山調べているので、そこの知識をアイデアに昇華させるのが得意です」という反応しやすい文章を構築する方が良いそうです。

ありっさ
なるほど…。少しだけでも具体的な情報を加えることによって、その人がどういうことが好きなのか、どういうイメージでアピール文を使っているか想像しやすいですね!

他にも、コミュニケーション能力を強調してくる学生さんも多数存在するが、こちらもきちんと分解して自分の言葉で伝えられた方が印象に残ります。コミュニケーション能力の自分なりの定義、良いと思う事例、そしてそのイメージに自分が近付く為にどういう工夫をしてきたのか一連で説明できるとしっかりと考えが伝わると思います。

宮田さん

どういう風に課題を捉え、たどり着いた答えを表現するかが大切になってきますね。

西田さん
最後に、今回就活生代表で登壇してもらっている大谷さんへの質問なのですが、今日の話を聞いて、どんな所が課題だと感じましたか?
大谷さん

そうですね…
どうやって自分に対して自信を持てば良いのでしょうか?

西田さん

僕個人としては、熱量がカギとなります。「これで良いんだよね?良いんだよね!」という熱量。

就活において自分への自信って、例えば入りたいと思える自信や、入れなかった時は「ああ、僕には合わなかったんだな」と受け入れられる自信…等色々あると思います。その自信をつける為、熱量を上げる為に様々な就活系イベントが企画されているので、それらのイベントに参加したり、色々な人の話を聞くことによって、徐々に自分の考えがしっかりと形作られていき、自信に繋がると思います。それ以外でも、こういうキャリアが積めるんだな、と理解できることは自身のキャリアを考える際の情報にもなりますよ!

ありっさ
確かに、ゲームに限らず、その業界で働いている人たちの思考に自分の今までの経験を反映させる事によって、自分の考えが確立されていきますよね!最後に言っていた、自分のやりたい事に対して参考にできる人も出てくると思うので、様々な人の考えに触れるのがカギとなってきそうですね!

おまけ…

最後に視聴者の皆さんにアンケート記入をお願いしている際に大谷さんが雑談で就活で入社する企業さんを見つけるのって家探しみたいですね、と零した所…

宮田さん

学生さんは家を買うレベルで就活を考えているのかもしれないけど、企業側からはもう少しライトで、賃貸契約を結ぶみたいな感じなので、そこまで構えなくて大丈夫ですよ。

やりたい事って経験を通して変わっていくと思うので、家を買うみたいにもうずっと引っ越せない!もう変われない!と気負わなくて大丈夫です。

 

西田氏

良い例えなのかは分からないですが、そうですね。やってみて初めて分かることも沢山あるので。

…家購入よりは、賃貸契約で!ライフステージややりたいことによって、変動するものという認識で、でもせっかく時間を過ごすなら自分の好きな所、納得の行く所が良いですよね。そんな考えで就活にも励んでください!

ありっさ
他にも、何か就活関連で質問したいことがある方はこの記事の最後に掲載しているLINEを登録して、質問してみてください!宮田さんや人事経験のある方がお答えします!

以上で今回のUXイベレポは以上となります!次のUXイベントは現在絶賛企画中なので、こういうイベントが欲しい!UXに関してこういうこと知りたい!という希望がある方は是非ご連絡ください。

登壇者紹介

西田 悠貴
株式会社B.C.Members 代表
HCD-Net認定スペシャリスト

大学卒業後、UIデザインを中心に手掛ける株式会社B.C.Membersを立ち上げ、自身もインタラクションデザインを中心に多数の案件に携わる。
同社でUIデザインを作り続けるうちに、「どんなにUIデザインが綺麗でも、UX設計なくしてプロダクトの成功はない」とUX設計の重要性を強く感じ始め、UXそのものの研究とUX設計事業を開始。
現在はそのUX設計ノウハウを用いた教育にも様々携わり、特に学生およびスタートアップ関係者に対し「UX設計の重要性」を伝える活動を行っている。

宮田 大介
株式会社オルトプラス ゲームアライアンス事業執行役員/ゲームクリエイターズギルド主催

大学卒業後、在学中にお世話になった職人の元へ弟子入り、鉄材があれば何でも作れる職人のものづくりをネットビジネスの視点から支援。
設立間もないオルトプラスにフロントエンジニアリング兼なんでも屋として参画。プランニング部部長、第二ゲーム事業部の事業部長等を経て、オルトプラスもマザーズ、東証一部上場と成長。その後、日中韓での3拠点でのゲーム新規開発プロデュースや韓国支社の立ち上げメンバー、高知にてSHIFT社とのジョイントベンチャーの立ち上げなど、諸国を放浪する。
現在は、ゲームアライアンス事業を設立。ゲーム会社同士のマッチングコミュニティサービスである「ゲームコミューン」やゲームクリエイターの相互教育コミュニティである「ゲームクリエイターズギルド」、ゲームのマーケティング事業等、ゲーム業界を活性化するための新規事業の立ち上げを行っている。

大谷 真太郎

東京工科大学 メディア学部 3年

福島県出身。地元では、高校生向けのコミュニティーカフェの活動に関わると共に、大学ではメディア学について勉強しています。特に、デバイスを通して人にどう伝えるのかを研究しています。
将来は、コンテンツ企画や最後には宇宙開発に取り組みたいと思っています。そのため、マーケティングやイベント企画など日々新しいことに挑戦し続けています。

登録情報

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ゲームクリエイターズギルドとは
ゲームクリエイターをはじめとしたゲームに関わる/関わりたい人たちが、プロ・アマチュア/学生・社会人/企業間など、あらゆる垣根を越え「学び合い」「語り合い」「教え合う」ゲームクリエイターのための拠点(ギルド)です。
※現役ゲームクリエイターやゲーム企業を目指す学生が約5500人参加しています。(2022年12月現在)

スキルや知識を学びゲームクリエイターとして成長・活躍し続けたい、同じ業界にいる仲間と市場の動向や技術についてなどの交流したい、日本のゲーム業界・職業自体の価値を上げ今より良い環境を作っていきたい……。そんなゲームを愛する人たちの未来に、必要な情報や機会を提供します。
ゲームクリエイターズギルド公式サイト ▶ https://game.creators-guild.com/

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