企業や組織に所属せず、独立して自分のスキルを提供して仕事を行うことを指します。自営業・個人事業主などの名称もあります。ゲーム業界ではこの形態で働く人も少なくありません。エンジニア、シナリオライター、イラストレーター、サウンドクリエイターなどが多い印象です。
最近では自由な働き方として注目を集めています。
メリット
- 自分の得意なもの、好きなものでキャリアが伸ばせる
最大のメリット、自由。会社関係なく、自分でタイトル・担当業務を選べるので自分に合ったもの、キャリアにとってベターなものを選ぶことができます。会社都合でなく、自分で自分の人生を決められるというのが醍醐味です。
- 雑務や業務外イベントの参加義務がない
会社員だといろいろ開発の他に発生する仕事やイベントがあったりします。開発仕事に集中したい人にとってはこれがないだけでもかなり嬉しいことです。
- プレイヤーに専念できる
会社にいると後輩の教育係になったり、役職があがってマネジメントの仕事をする必要があったりと、現場で開発の仕事に専念できなくなりがちです。フリーランスであればプレイヤーとして活躍できます。
- 時間に融通がきく
クライアントとの契約内容によって、会社員とは違う、就業時間通りに働く義務はありません。そのためフレキシブルに働く、平日は別の仕事で土日に作業をする、ということも可能です。
- 人間関係が楽
現場ごとに働く人達が違うので、職場の人間関係のしがらみに囚われにくい可能性があります。とはいえ、人間関係を円満にできることもできるフリーランスの条件です。
デメリット
自力で仕事を見つけることが必要
- 営業必須
会社にいると、ぼんやりしていても仕事が降ってきますが、フリーランスは自分で営業をしないと仕事がありません。仕事がないということは収入ゼロということ。喰えません。そのためできるだけ条件の良い仕事を取ってくる必要があり、営業したり、スキル・ノウハウの記事でアピールしたりして仕事を増やす努力が必要です。
- 新しい技術を学ぶ
ゲーム開発の技術は日に日に進歩しています。会社員であれば未経験でも実務を担当したり、会社が研修を実施したり、勉強のための書籍やセミナー費用を負担してくれたりと学びの機会が多いのです。
フリーランスは自分でやらなければ学ぶ機会はありません。必要なツールや技術が未経験なら、当然その仕事は回ってきません。フリーランスは日々、新しいことにアンテナを貼り、自力で学んでいくことが大切なのです。
事務処理が増える
- 契約、請求関連の管理
これまでは会社の誰かがしていてくれたことを自分でやらないといけません。契約は特に自分の仕事に直結するので自分で理解し、交渉できるレベルになっておくと良いでしょう。クライアントからの入金が漏れるなんてこともあるのでしっかりお金の管理も必要です。請求書は必ず期日までに発行しないとお金をもらうタイミングが遅れてしまうので、細やかな事務スキルも大事です。
- 税金や社会保険等等の手続き
これも自分でやると面倒なもの。そして間違ったり遅れたりすると追徴課税されたり、もらえるはずのものがもらえなかったりと困ってしまうものなのです。税理士さんや社労士さんに委託することも可能ですが、その場合は当然費用がかかります。
安定は減る
- 保障がない
労働者ではなく、一事業者として業務委託契約を締結するため、労働者が得られる保障がありません。例えば、労災保険、傷病手当、失業手当、育休手当などの給付金は対象外となります。有給休暇もないので、休んだ場合は純粋にその分の収入が減るだけです。
- 地味に出費がかさむ
社会保険料は会社負担分がなくなるので自分が払う金額が高くなります。内容は同じなのに。また福利厚生がないので、住宅手当や定期代がなくなったり、安価で利用できる宿泊施設がなくなったりと地味に出費が増えます。その分稼げばいいよ!という話でもありますが、負担が増えるのは寂しい気持ちです。
- 孤独
気軽に相談したりや愚痴を言えたりする上司・同僚がいません。もちろん、現場にはチームメイトがいますが、その企業の社員からしたらフリーランスは外部の人。外部の人に愚痴を言うというのは場合によっては守秘義務違反になることもあり、どうしても距離ができてしまいます。同じ組織でずっと一緒に働くというのはそれだけで仲間なのです。
- 年齢が高くなると仕事が減る
フリーランスになったものの、不安がある人は30代のうちに会社員に戻るという手段もあります。正社員も年齢が高くなると戻りづらくなるので40歳前後までには戻ると安全です。
社会的信用の問題
正社員ブランドは絶大で、これは体を壊しても何をしても会社員でいればお給料が支払われるので、ローンや家賃を払えると認識されるからです。フリーランスは仕事が終わったら収入ゼロになるのでそれを心配されています。
正直、サラリーマンより厳しいフリーランス
が活躍するケースが多く見受けられます。
- レベルデザインを極めるために企業を超えてさまざまなタイトルを経験したい
- ゲームグラフィックだけでなく、挿絵や広告イラストも経験し、自分の画集を出したり個展を開くようなイラストーレーターになりたい
- ドラマシナリオも手掛けるシナリオライターを目指す
などですね。
また、生活軸の都合でフリーランスを選ばれる方もいらっしゃいます。
- 朝起きられないから就業時間が決まっている会社は無理
- 仕事以外にライフワークがあるから週4日勤務がいい
- 家庭の都合で地方在住在宅勤務希望、オフィス出社は月1回
など。この場合、かなり腕利き、クライアント企業と以前一緒に働いた実績があり信頼関係が構築されていることが前提になります。
正社員より拘束時間が少なくても、その人に是非お願いしたいというポジションを確立できれば、フリーランスは大変働きやすいものになります。
フリーランスとして生き抜くためには?
フリーランスとして生き抜くには、できるだけやりたいことに専念できる安定した環境をつくれるかどうかにかかってきます。では、どんなことをしたら良いのでしょうか。
自分の武器を磨こう
その中で「この人に任せたい!」という武器を持つことが大事です。他の人との差別化が重要なのです。
良いクライアントを見つけよう
良きエージェントを見つける
会社化して強くなる
まとめ
興味ある方は自分がどうなりたいのかをイメージし、メリット・デメリット併せて考えてみてください!
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