経験がない分、企画書で「ゲーム開発できるベースの能力がありそう」を企業の採用担当者に感じさせる必要があります。
最初の関門が企画書作成。
今回は、具体的なお手本や考え方をご紹介します。
ご機嫌よう、毛玉です。
企画書には正解がありません。
実務でも会社によって作り方に違いがあったり、個人に委ねられていたりとこれだけやればOK!というものがありません。
今回は、次のような企画書ビギナーにむけた企画です。
- ゲームについて学ぶ大学や専門学校ではない学校に通っている
- 自分でゲームを開発したことがない
- ゲームは作っているけど一人で開発しているので企画書を作ったことがない
- 自力で企画書をつくってみたけれど、何がなんだかわからなくなってしまった
以前、「はじめての企画書!お手本リンク集を公開」という記事を公開しました。
実際の企画書を参考にできるサイトを紹介しているので、まず企画書がどんなものかわからないという方はこちらを参考にしてみてください。
ゲーム系の専門学校や大学以外からゲーム業界のプランナー就職は […]…
全く何から手をつけていいかわからない人向け
まずは、企画書を構成する要素を確認していきましょう。
集英社のゲームクリエイターズCAMP【初心者向け】ゲーム企画書に何を書けばよい?」
最低限これだけは、を簡潔にまとめています。
インディゲームの企画書を想定しているため、実際に実装するゲームの企画を書きます。細部までしっかり考え込んでおく必要があります。
しかし、就活の場合は、実際にその企画書からはつくりません。
(これからのクリエイター人生をつくりたいタイトルなら、その後実装の可能性はあります。この場合は、入社後にコンペ提案、あちこちからのつっこみ、経営判断に必要な材料の盛り込みなどのプロセスを経るので別物になります)
選考の際は短時間で多くの企画書をチェックします。しっかりいろいろ説明したいと思いますが、読み手を意識し、サッと見たらざっくり内容がわかるように上長にならず、まとめましょう。
この例だと、「企画意図」「コンセプト」「ターゲット」を1ページにまとめてコンパクトにしても良いでしょう。
企画書をブラッシュアップしたい人向け
企画書をつくってみたけど、しっくりこない、レベルアップしたいときはこちらです。
ゲームデザイナー濱村崇氏によるゲーム企画書講座シリーズ
『星のカービィ』シリーズを手掛けたゲームディレクター・濱村 崇さんの就活生向け企画書講座を我々の運営するYoutube『ゲームクリエイターズギルド公式ch』にて公開しています。
実際に学生から提出された企画書を就活目線で添削しています。
ゼロからゲームの企画を出して、企画書にするのはかなり難しく、時間がかかるもの。
人の企画書を見て何が良い、何が足りないかを知ることで見えてくるものがあります。
目次 1 ゲームディレクター・濱村氏が学生制作のゲーム企画書 […]…
こちらでは、“就活に活かせるゲーム企画書づくり”をざっくりわかりやすく説明してくれています。
これさえ見えれば基本はOK!!なはず!!
ゲームクリエイター甲子園 2023 開幕企画としてゲーム開発 […]…
就活向けのゲーム企画書について
株式会社クロスプラススタジオのプランナー、にわとりさんによる記事。
学生が就職活動の企画書で陥りがちなポイントを紹介しています。
選考側から企画書を読むと、学生のがんばっているポイントが、こちらの知りたいところでないことは多いです。
最初に 初めまして。 株式会社クロスプラススタジオでプランナーしています にわとりです。 今回はゲームプランナ…
プロのゲーム開発実務を知りたい人向け
桜井政博のゲーム作るには
『星のカービィシリーズ』と『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』の生みの親、生きるレジェンド桜井 政博さんのYoutubeチャンネル。
こんな生きたノウハウが無料で簡単に見れるなんて、すごい時代になりました。
ゲーム制作について必要なことを余すところなく紹介されています。
就活そのものにすぐに役立つテクニックはありませんが、ゲームをつくるとはどういうことなのかが理解できます。
連載「五十嵐孝司の思考」第4回:「アイデアの出し方,企画書の書き方」
『悪魔城ドラキュラ』シリーズなどのゲームクリエイター、五十嵐孝司さんの記事です。 「Bloodstained」シリーズや「悪魔城ドラキュラ」シリーズなどを代表作とする,ゲームクリエイターの五十嵐孝司氏…
実際の実務経験と、どのように取り組んだのかが語られています。
こちらも就活とは異なりますが、実務でどのように企画が誕生し、社内の承認を経て、形になっていくのかがイメージできる内容です。
仕事に対するイメージが深まるのではないでしょうか?
まとめ
これらを参考にすることで、企画書・ゲーム制作について理解が深まったと思います。
ただ、企画書について学んだら良い企画になるかというとそうでもありません。
自分の頭の中でアイディアを育て、それを企画書に起こし、チェックし、足りない部分を付け足したり、わかりやすくするプロセスを何度も経験することで企画書をつくれるようになります。
ゲームクリエイターをはじめとしたゲームに関わる/関わりたい人たちが、プロ・アマチュア/学生・社会人/企業間など、あらゆる垣根を越え「学び合い」「語り合い」「教え合う」ゲームクリエイターのための拠点(ギルド)です。
※現役ゲームクリエイターやゲーム企業を目指す学生が約7600人参加(2023年12月現在)
スキルや知識を学びゲームクリエイターとして成長・活躍し続けたい、同じ業界にいる仲間と市場の動向や技術についてなどの交流したい、日本のゲーム業界・職業自体の価値を上げ今より良い環境を作っていきたい……。そんなゲームを愛する人たちの未来に、必要な情報や機会を提供します。
ゲームクリエイターズギルド公式サイト ▶ https://game.creators-guild.com/