インディーゲームインタビューとは?
様々なゲームクリエイターに開発したゲームについてインタビューする本企画。今回は海外インディークリエイターに『LIBERATED』についてパブリッシャーDMM GAMES様を通じて、開発チームにインタビューをしました。コミックブックの中で展開する独特な作風と世界観が特徴的な本作は、センス・オブ・ワンダーナイト2019など数々の賞を受賞しており、2度も作り直しをして完成に至った執念の作品です。このゲームを作ることを30年夢見たプロデューサーたちのインタビューをご覧ください。
回答者:Adam Magdziak氏『LIBERATED』のコミュニティ&マーケティングマネージャー
■開発について
●開発のきっかけについて教えてください
Adam プロデューサーであるRobertは、プレイアブルなグラフィックノベルを作ることが夢でした。彼の話については、先日Steamで公開した記事からご確認いただけます。
●開発チームは何人くらいでしたか。また、どのようにして集まったのでしょうか。
Adam 数え方にもよりますが、Atomic Wolfで『LIBERATED』の開発に携わった主なチームメンバーは、約10~15人でした。チームのほとんどはグラフィックデザイナーで、本作の「動くコミックブック」のページ上に、素晴らしい世界を作ってくれました。最近、ブラジルで開催された国際イベント「BIG Festival 2021」で「ベストアート」賞を受賞したので、彼らにはとても感謝しています。
ポーランドのゲーム開発者のコミュニティは、人間関係の面でとても緊密です。そのため、このような才能あるチームを作るのは簡単なことではありませんでしたが、私たちが考えうる最高のクリエイターたちを迎え入れられたと信じています。
●開発で苦労されたところは?
Adam このプロジェクトの始まりです。初期の開発では、現在の製品版とは全く異なる2つのバージョンのゲームを作りました。つまり、『LIBERATED』を3回作ったと言っても過言ではありません。
1回目の初期ドラフトはピクセルアートで作られていましたが、私たちはこのコンセプトが少し微妙だと感じました。その後、アートスタイルを「シン・シティ」という映画のようなものに変更し、全体的にモノクロにして、一部の要素だけをカラーにしました。しかし最終的には、何か他の作品と全く違う、ユニークなビジュアルを作り出さなければならない、このままではダメだという結論に達しました。そうして生まれたのが今の『LIBERATED』のスタイルです!
■ゲームについて
●おすすめのポイントを教えてください
Adam ゲームのストーリーに込めた、道徳的・社会的ジレンマです。私たちは『LIBERATED』を通して、「常にネットに監視されている」社会の危険性と、「フェイクニュース」がいかに私たちに大きな影響を与えるかという重要なメッセージを伝えたいと思っています。
●開発チームお気に入りのポイントを教えて下さい
Adam 2年以上かけて作り上げた作品と世界に命が吹き込まれ、それを世界中の人々がプレイできるようになったのを見た後の嬉しい気持ちです。『LIBERATED』を楽しんでくださったプレイヤーの皆さんには、本当に感謝しています。将来的には、また別の作品について紹介させていただけるように頑張っていきます。
■会社(チーム)について
●会社の紹介をお願いします。
Adam 我々Walkabout Gamesはポーランドの若いインディーパブリッシャーであり、世界中のプレイヤーに向けて、非常に革新的でユニークなタイトルを制作することを目的としております。L.incとAtomic Wolfスタジオと共に、『LIBERATED』を制作しました。このゲームは、プレイ可能なグラフィックノベルというジャンルの最初のゲームとなり、私たちのスタジオが今後どのような能力を発揮していけるのか、楽しみにしております。
●次回のリリース予定などについて教えてください。
まだ詳細を語るには早いですが、近いうちに『LIBERATED』のチームから情報が発表されると思うので、ご期待ください。彼らのSNSをフォローして、最新情報を見逃さないようにしましょう!
●この記事をご覧の開発者や学生の皆さんに一言お願いします。
夢を叶えるための希望を捨てないでください。私たち『LIBERATED』のプロデューサーであるRobertは、このゲームを作ることを30年以上も夢見ており、ついにその夢が叶ったのです。
また、人に助けを求めることを恐れてはいけません。開発において、他人のサポートはゲームの成功に欠かせないものです。
●ありがとうございました
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