月間賞って?
ゲームクリエイター甲子園 2022の審査方法の一つ。2022年6月から11月の各月に該当作品へ贈られる賞です。月間賞は「月間ツイート賞」「月間ランキング賞」「月間部門賞」の三部門に分かれています。
「みんなのゲームパレード」についているバッジを要チェック!
8月 月間ランキング・ツイート賞受賞作品をご紹介!
月間ランキング賞は、みんなのゲームパレードの月間注目度ランキングの1位に贈られる賞です。(集計期間:月末の23時59分まで)
8月の月間ランキング賞を獲得したのは……
チーム名:UniConnection / ユニコネ の『ARシューティングバトル』!
ユニコネさんは8月のツイート賞も獲得されています。今回はツイート賞とランキング賞の同時受賞についてインタビューしました。
ツイート賞は今回ご紹介する『ARシューティングバトル』と『スライムディストピア』の同時受賞でした。ゆっくりハヤデビさんへのインタビュー内容はこちらからご覧ください。
8月 月間ランキング・ツイート賞『ARシューティングバトル』 チーム名:UniConnection / ユニコネ
◎作品紹介
This is “REAL FPS” that can play anywhere with just your phone!
・Super easy controls
・You need not worry about the network, because it communicate via Bluetooth.
── ツイート賞、ランキング賞の両部門で受賞とのことで、率直な感想をお願いします!
他にたくさん素敵な作品がある中で、月間ランキング賞を頂くことができて大変嬉しいです。これも各種SNSでARシューティングバトルに興味を持って下さった方々のおかげです。本当にありがとうございます!
また、ツイート賞に関しましても、日頃からいいねをして下さる方々のおかげで、継続が苦手な私でもツイートを習慣化することができました。これからも毎日進捗報告していきますので応援よろしくお願いします!
── 本作を作ろうと思ったきっかけを教えてください。
2020年夏からゲームを作り始めたのですが、どの作品も全然ダウンロードされませんでした。特に前作「クイズラン」で大失敗を経験し、一度はゲーム制作を諦めたんです。その後、半年の間はみんな平凡な大学生生活を過ごしていました。
ある日、リーダーが某FPSゲームを遊んでいた時に「どうにかしてこれを自分でも作れないかな」と考え始めました。私達は普通の大学生なのでゲーム開発に関しては初心者ですし、常に金欠なので規模が大きいゲームを作ることは不可能だと思っていました。
でも、そんな私達でも夢のFPSゲームを完成させる方法があったんです。それが「AR(拡張現実)」でした。
現実世界で友達と戦うFPSなら
- キャラクターやマップを作る必要が無い
- キャラクターやマップを作る必要が無い
- SEやBGMも環境音がカバーしてくれる
- ジャンル的に文字がほぼ必要ないので、ローカライズの負担が少ない
- 画面映えしやすくバズりやすそう
- ローカル対戦ゲームなので、指数関数的にユーザを増やせる可能性がある
- オフライン通信にすればサーバー代ゼロ
ということに気づき制作を開始しました。それがARシューティングバトルの始まりです。
── 挫折を経験しての本作だったんですね。『ARシューティングバトル』は何人で制作されましたか? また、制作時間はどれくらいでしょうか。
ゲームの開発に関わっているのは4人です。ゲームの特性上、テストプレイをする際に複数人必要になるため、それに協力してくれる非エンジニアの方を含めて計6人チームで活動しています。
制作時間は現時点で9ヶ月です。企画を始めたのが2021年の12月末頃で、そこから2022年1月中旬頃にプロトタイプが完成し、6月の初めにリリースして、現在もアップデートを繰り返している最中です。
── 熱血道場ではiOS・Androidのクロスプレイが可能ということで、その技術力に評判がありました。開発をする中で難しかった点やこだわった点を教えてください!
開発をする中で難しかった点はたくさんありますが、中でも特に苦労した2点をお話します。
一つ目は、「どうすればゲーム上で撃った弾が人に当たったかを判定できるか」という問題を解決したことです。二つ目は、Bluetooth通信では情報が欠損することが多いようで、そこを補間するために「情報が落ちた時に再送処理を行うこと」です。
例えば、一回通信が切れた際には、通信が切れたことをまず検知し、その後再接続させているのですが、これがある程度できるようになるまで何ヶ月もかかりました。
また、こだわった点は次の2点です。一つ目は「Bluetoothでスマホ間を接続することで、モバイルデータ通信やWi-Fiを必要としない」こと。ターゲットが中高生なのと、外で遊ぶことも想定して作っているゲームなので、ユーザにギガの心配をせずに遊んでもらうために重要だと思っています。
二つ目は「最低限ゲームができた段階でリリースして、早い段階からユーザからフィードバックを貰えるようにした」こと。これによって、ユーザが求める機能を優先的に作れるようになりましたし、開発陣と広報陣の二手に別れて活動しやすくなりました。
── 最近あった「とんでもねぇこと」を教えてください!
4人対戦の実現方法を思いついたことです。物体検出技術は「人かどうかを判定すること」はできても、「その人が誰か」を区別することができません。それが理由で、2人対戦までしか実現不可能であると考えてきました。ただ、ある方法を組み合わせれば、もしかしたら3人・4人対戦も実現できるかもしれないと気づいたのでSeason 3で挑戦してみます。
あと、私の家についにヤツが出たことです……やっぱりこの話は止めておきましょう(笑)。
── では最後に、今後の展望を教えてください! また、何か宣伝があればぜひ。
今後の展望は具体的に話すととんでもなく長くなりそうなので、一挙まとめてご紹介します!
- 直近の目標はSeason3で3人・4人対戦機能を追加することです。
それが実現できるかはまだ分かりませんが、もしできたら……すごい! - 学校をお借りしてPVを撮ってみたいです!(あんまりお金ないけど泣)
- おもちゃ会社さんとタイアップして、モデルガンにスマホを固定して遊べる「ARシューター」を作りたいです!
- ARグラスが普及してきたら、スマホの画面をARグラスで見ながら遊べるようにもしたい!
- ユーザが作った”動画”がゲームになる「ARシューティングメーカー」という企画も考えています!余裕があれば企画書を作って公開する予定なのでご期待下さい!
- バトルロワイヤルモードも追加出来ればいいなと思っています!
最後に、ARシューティングバトルが目指す姿について話させて下さい!
私はこのゲームを「外で遊ぶきっかけとなるゲーム」にしたいです。まずはこのゲームを友達と外で遊んで、そこから会話が生まれ、さらに新しい遊びを見つけ、その過程で友情が生まれる。
このように、ゲーム自体だけでなく、これを遊んだその先にある未来もデザインしていきたいです。それを現実世界を拡張する「AR技術」でどう実現していくのかを見守って欲しいです。長くなりましたが、私達を応援して下さるおもちゃ会社さん・撮影スタジオレンタル会社さん・ARグラス開発会社さんがもしいらっしゃいましたら是非ご連絡下さい!
このゲームは私たちだけの力では本当の意味で完成させることはできません。将来的にARシューティングバトルがもう少し大きくなったら力を貸して下さい!
UniConnection / ユニコネさんの『ARシューティングバトル』はこちらからご覧いただけます。
今回は8月の月間ランキング賞を獲得したUniConnection / ユニコネさんにお話を伺いました。本作は海外勢にとても人気とのことで、今後の展開に要注目です!
9月の月間ランキング賞の発表もお楽しみに!
こちらの記事もチェック!
8月 月間ツイート賞『スライムディストピア』制作チームへインタビュー
8月 月間部門賞インタビュー【ゲームクリエイター甲子園 2022】
ゲームクリエイター甲子園 2022にエントリーしよう!
ゲーム制作に携わる学生クリエイターの可能性を最大化する成長型ゲームコンテスト!
最終締切となる10月31日まで、いつでも応募でき、何度でも応募できます。
作品がない状態からでもエントリーは可能で、1年を通して作品をブラッシュアップしながら、作品とともにクリエイターが成長することを目指します。
昨年のゲームクリエイター甲子園 2021出場者 インタビュー
どんな学生クリエイターがどんな思いで作品を制作し、賞を獲得したのかご覧いただけます。
『ゲームクリエイター甲子園 2021』は参加人数が約1500人、参加作品数は約700となり、65の企業にスカウト・サポートをいただきました。表彰結果、クリエイターインタビューをご覧ください。作品紹介ページから作品をダウンロードして遊[…]
ゲームクリエイターズギルド公式YouTubeチャンネルで甲子園に関わる動画をお届けしています。
ほかにもゲームクリエイターにとってためになる情報を配信しているので、ぜひチャンネル登録お願いします!
ゲームクリエイターが生涯現役でいられる世界を目指して、 ノウハウ還流の場やクリエイター同士のコミュニケーション機会など、 クリエイターの生涯活躍を支援する活動をしています。
会社の垣根を越えて、業界全体が協力してクリエイター育成が出来る 仕組みづくりを日々模索しています。
ゲームクリエイターズギルド 公式サイトはこちらから
GCGではゲームクリエイター甲子園の他にも、FB会などの甲子園関連コンテンツ、ゲームクリエイターを招いたトークイベント、企画書講座、就活相談など様々な活動をしています!
▼学生向けLINEの登録はこちらから!
▼社会人向けLINE登録はこちらから!
GCG会員になると開催予定のスケジュールの確認やWEB会員証をゲットできます。