日本でも人気上昇中のマーダーミステリーをゲームに『MYSPERYENCE』インタビュー

『MYSPERYENCE』インタビュー

今回は、VR5人同時プレイ本格VRマーダーミステリーゲーム
『MYSPERYENCE』インタビューをお届けします。

皆さんもマーダーミステリーについて聞いたことがあったり、関心のある方もいるのではないでしょうか。そんな、マーダーミステリーをVRで楽しめる『MYSPERYENCE』を開発した会社の取り組みを見て見ましょう。

『MYSPERYENCE』について

この事件は、もう一つの現実で起こる。
5人同時プレイ本格VRマーダーミステリーゲーム
『MYSPERYENCE』

MYSPERYENCE(ミスペリエンス)とは、MYSTERY(ミステリー)とEXPERIENCE(体験)を組み合わせた造語で、キャラクターバンク発の複数人で同時でプレイするVRマーダーミステリーゲームです。
プレイヤーはキャラクターの行動を「追体験」するため事件現場にダイブし、そのキャラクターが事件現場でどういう行動を取っていたのか、どういう会話をしていたかなどの情報を集めます。
それらの情報を元にプレイヤー同士で話し合って犯人を見つけることができれば勝利。
逆に、犯人を「追体験」したプレイヤーは犯人であることがばれなければ勝利となります。

真実と嘘が混じり合う『MYSPERYENCE』の世界をどうぞお楽しみ下さい

※プレイ時間は約90分です。
※どのキャラクターの追体験をするかは事前にプレイヤー同士で話し合って決めることができますが、その時点で犯人のキャラクターが誰であるかは分かりませんので注意してください 。
※本ゲームは1度プレイすると犯人など重要な情報を知ることになるため何度もプレイすることができません。そのためゲームクリア後はプレイ済みプレイヤー同士でマッチングする新たなゲームモードが開放され、未プレイのプレイヤーとは一緒にプレイすることができなくなりますのでご注意ください。
※事前にネタバレなどを見てしまうと楽しさが著しく損なわれますので、SNSや動画サイトなどでのプレイ内容の配信はご遠慮ください。

ゲームの詳しい情報は公式ツイッターをご確認ください

■マーダーミステリーについて

・マーダーミステリーとはどういうものなのでしょう?

マーダーミステリーとは殺人事件を題材にしたストーリー重視の推理ゲームで、本来オフラインで集まってプレイするアナログゲームです。
中国で非常に人気があったのですがここ数年で日本でもかなり人気が出てきており、数多くのシナリオが販売されています。
プレイヤーは殺人事件の現場に居合わせたキャラクターの一人になりきり、他のプレイヤーと力を合わせて犯人を見つけ出します。
基本的にプレイヤーの中に犯人が紛れ込んでいるので、犯人のプレイヤーは犯人とバレないよう嘘などを交えてうまく他のプレイヤーを騙します。
キャラクターになりきるということが肝で、そのキャラクターのプロフィールや行動の記録が書かれた資料をよく読み込むことで没入感のあるプレイを楽しめるのが大きな特徴のゲームです。

■開発について

・『MYSPERYENCE』開発のきっかけについておしえてください。

開発のきっかけは、VRの可能性を引き出す新しいゲームを作れないかとタンサン株式会社の朝戸様と弊社三上とが話し合い、「見るマーダーミステリー」を軸に開発を進めることになりました。

・開発チームは何人くらいでしたか。

コアメンバーは3名で、スポットを含めると10名ほどとなります。

 

・また、どのようにして集まったのでしょうか。

基本的にキャラクターバンク社員のみで開発を行っております。
ゲームデザインは先述の朝戸様と弊社とで意見を出し合いながら話を進めました。

 

・開発で苦労されたところは?

VRのみならず、全てのプラットフォームにおいて類似するゲームが見当たらずセオリーが存在しなかったことが非常に苦労したところです。
プレイヤーの操作や、表示物、ゲームの進行など既存のジャンルのゲームであればある程度セオリーが確立されているため、それらを参考にしながら開発中のタイトルに最適解が何かを考えて開発することができます。
しかし、MYSPERYENCEはUI一つとっても参考にできるものが少なく、MYSPERYENCEにとって最適解はなんなのかを全てのシーンで1から考えて開発する必要があり一般的なゲーム開発と比べると時間がかかってしまいました。

 

・ゲームエンジンは使っていますか?
Unityを使用しています。

 

■ゲームについて

・本作の気に入っている箇所を教えてください。

キャラクターの行動を実際に映像で追体験できるところが本作で最も革新的な要素です。
冒頭のマーダーミステリーの説明の中でキャラクターになりきるために「資料をよく読み込む」と述べましたが、これは楽しい要素である反面で少し大変な作業でもあります。
マーダーミステリーの中には1プレイで何時間もかかるものもあり、ボリュームが大きければ大きいほどプレイヤーが読み込む資料も多くなり把握するための労力が必要となります。
その点MYSPERYENCEではそれらを映像と音声で確認できるため、他キャラクターの行動やボイス付きの会話などの状況を把握しやすく、文字では想像で補うしかできないようなことも実際に目で確認することですんなりと入り込むことができるゲーム体験を実現しました。

 

・Steam以外でプレイできるプラットフォームはありますか?

App Labでも配信しており、6月23日にSwitch版をリリースしました。
これら全てのプラットフォームでのクロスプレイに対応しています。

 

・本作の今後について教えてください。

これまでSwitch版のリリースに注力しておりましたので今後のことはこれから考えることになりますが、実際にプレイしていただいたユーザー様からはご好評いただいておりますので、次回作なども検討していきたいですね。

 

■会社(開発チーム)について

・チームの紹介をお願いします。

キャラクターバンクは2019年に設立された若い会社ですが、ゲーム業界のみならず様々な業界で経験を積んだクリエイターが集まっています。

心動かす次世代の「体験」を創ることをモットーに、これまでVRで2本、Switchで1本のゲームをリリースしてきました。
今夏には3本目のVRゲームであるVR魔法アクションRPGの「RUINSMAGUS」のリリースを予定しています。
国内でVRゲームを3本リリースする会社はまだ非常に少ないので、VRゲーム業界の隆盛の一端を担うべく日々邁進しています。

・この記事をご覧の開発者や学生の皆さんに一言お願いします。

この度はインタビューをご覧いただきありがとうございます。
キャラクターバンクには大学や専門学校で教鞭をとっているスタッフや、まだ学生でありながらゲーム内のアート制作に関わるスタッフなどもおり、これからゲーム業界を目指す学生さん達にとって非常に親しみ深い会社であると自負しています。
今後確実に大きくなっていくであろうVRゲーム市場にもしご興味を持たれた際は、ぜひキャラクターバンクのことを思い出していただけると幸いです。

 

●ありがとうございました。

 

 

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