できるだけ悪い人に引っ掛からず、誰に相談するのが良さそうかを考えていきます。
まとめ
今回は最初に結論です。
これまでの進路は、学費や生活費を担う保護者の方の意見が大きくなります。就職は、自分で稼いで自分で生活をする第一歩。自立。
後からは「誰かに言われたから決めた」「うまくいかなかったらその人が悪い」などと言わないようにしたいものですね。
悪い人に引っ掛からないようにする考え方
- 耳障りのいいことしか言わないときは怪しんでみる
自分の話を全部肯定してくれる、全部褒めてくれる。とても嬉しいことなんですが、なかなか他人同士、ばっちり話が合うことはありません。まだ学生だと社会を経験していないため、イメージだけで仕事を考えたりします。そういう思い込みがあれば、社会人経験が長い人はそれを直したり、気づいてもらおうとします。そのようなことが発生せず、ずっとあなたを肯定したり、褒め続けてくれる人はあなたを良い気分にして自分に都合の良い結果を出そうとしていることがあります。過剰に評価されている、褒められているなと感じだ時は気をつけた方がよいのです。 - 自分の相談にのることでその人が何を得られるのか考える
誰かの時間をもらう、ということは相談にのってくれる人にその分メリットがあるからです。例えば友達同士で話すのも楽しいからですし、恋人の話を聞くのも相手のことが好きだから。「時は金なり」、あなたのために時間を費やしてくれるということは、その対価になるものが必要です。直接相手にお金を払うサービスは一番わかりやすいですよね。10分1,000円で肩揉んでもらう、カウンセリングをしてもらう、占いをしてもらうようなイメージです。無料で相談にのってくれる親切な大人がいたとして、その人が家族や親戚、学校の先生などあなたに特別に親身になる理由がないとき、何か対価(お金とかぎらない)を求めている可能性が高いのです。- 企業からお金をもらって学生を集める仕事をしているため、学生さんは利用無料というビジネスモデルのもの。自分の好みでないことをお勧めされる可能性はありますが、事前に説明されている以外に料金は発生しないので騙されるケースは少ないと思います。
- 実はもっとお金を支払わないといけないサービスを売ろうとしている(基本無料の課金ゲームみたいな話です)詐欺になりがちなケースです。
現金が手元になくても、学生ローンを組ませるなどしてお金を払わせようとします。注意してください。 - 若い人にマウントをとることで自己顕示欲を満足させたい。お金は取られませんが、ちょっと嫌な思いをする可能性もあります。良い場合はご馳走してくれたり、企業を紹介したりと嬉しいこともあります。
- 個人的に仲良くなりたいとき。よくないケースになると、異性間だとセクハラになる可能性があります。
夢を持った若い人を応援したい、という信念から学生さんをサポートする大人もいますが、それ以上に悪い大人も多いものです。気をつけましょう!
就活相談にのってくれるのはどんな人か
就活塾
自己分析・企業研究・ESの書き方・グループディスカッション・面接練習などなど就活に必要なノウハウを提供し、実践練習とフィードバックまでマルっとサポートしてくれるサービスです。プログラム内容は就活塾によって異なりますが、フルパッケージのものから単発受講までさまざまなものがあります。
○ よいところ
- 企業情報と学生たちの実績を蓄積しており就活のノウハウを持っている。
- こまめに相談できたり、ES添削や面接練習を複数回できるなどサポートが万端。独りよがりで失敗する人には客観的なフィードバックをもらうことは向いている。
△ 合わない可能性があるところ
- ゲーム業界特化というところが少ない。作品やポートフォリオ、ゲーム業界でみられるポイントなどはわからない。
- お値段が高い。10万円から30万円を多く見かけます。内定保証などもありますが、ある程度金銭的な余裕がないと利用しづらいサービスです。
- いわゆる詐欺セミナー業者も存在する。詐欺までいかなくても就活塾の実力にばらつきがある。実績があり、妥当な値段のところを選ぶ必要がある。
人材エージェント
○ よいところ
- 自分が知らない会社を紹介してくれるので出会いが広がる。
- 複数の会社と接しているため、ノウハウがある。
- 紹介を経て応募する企業の欲しい人材象などを理解しているので適切なアドバイスがもらえる。
△ 合わない可能性があるところ
- 担当者によってクオリティにばらつきがある。
- 企業側からお金をもらうため、学生の気持ちより、企業の意向を重視するエージェントもおり、納得した就職ができないケースも存在する。
- 紹介してもらったからといって必ず就職できるわけではないので期待しすぎないこと。
就活コンサルタントやキャリアアドバイザー(個人)
就活塾や人材エージェントの個人版をイメージしてもらえると良いと思います。相談・アドバイスのみを専門にしているキャリアコンサルタントもいらっしゃいます。
○ よいところ
- 就活のノウハウがある。
- 就活塾ほどプログラム化されておらず、その学生にあったスタイルで対応してくれる。
- ゲームクリエイター出身の人もいるので、その職種(デザイナー、プログラマなど)の具体的なアドバイスがもらえる。
△ 合わない可能性があるところ
- 個人対個人の関係になるため、相性は重要。
- 個人なので、企業と違い判断できるほどクチコミがなく、見極めが難しい。
- できる人とあやしい人が一番ごちゃ混ぜなので見極めは重要。料金は申し込み前に必ず確認しよう。
学校の担任・ゼミ・研究室の先生、就職課・キャリアセンターの先生
○ よいところ
- 「社会の常識」「在校生・卒業生の平均」などを知っており、その観点からアドバイスがもらえる。
- 自己分析・企業研究・ES添削・面接練習となんでもノウハウがある。
- 学校に来ている求人を紹介してくれる。
- 騙されたりすることはないので安心して相談できる。
- 就活で詐欺やハラスメントにあったときにも相談の上、助けてくれる。
△ 合わない可能性があるところ
- ゲーム関連学科がない専門学校・大学だとゲーム会社の情報に詳しくないこともある。
- 学校によって就職支援に対しての温度差があるので、あまりサポートしない学校もある。その場合は求人票を活用しよう。
その会社の人事
人事の仕事は自社に合う人材を集め、入社し、活躍してもらうこと。学生に自分の会社をよく知ってもらいたくて仕方ない人たちです。その会社についてエントリー前、内定後まで何を聞いても答えてくれます。
○ よいところ
- その会社についてよく知っていて、説明が上手!入社後の業務や選考基準、どんな面接官が出てくるのかありとあらゆることを知っているので、その会社の攻略法がわかる。
- 基本的に感じの良い人が多い。かといってそれに甘えて失礼な態度はとらないように。
△ 合わない可能性があるところ
- その会社以外の情報は入らない。
- 現場を知らない人もいる。開発者でなく、人事として働いてきていると開発についての細かい質問に答えられないこともある。
- 人事は高評価だったけど、社長に落とされるということも発生する。
- 親近感を抱いたのに、不採用になるととても悲しい。
ゲーム業界レジェンド
ヒットゲームに携わった経験豊かなゲームクリエイターがゲーム開発や業界について情報発信することも増えてきました。大手企業に勤めているときは諸般の事情で自由に発言できないので、独立後にメディアの記事やインタビュー、SNSやYoutubeなどで発信されています。
○ よいところ
- めちゃくちゃ経験や話がおもしろい。確実におもしろい。
- ゲーム開発のリアルが知れる。
- 知っている会社や現場の話が生々しい。
- 後進の育成に積極的。
- 面倒見の良い社長さんだと「うちに来いよ!」みたいなこともある
△ 合わない可能性があるところ
- 今と時代が違ったり(床で寝てたなど)、その人の能力によって特別に採用された(アルバイトから潜り込んだ)など全ての人に通じるアドバイスでないこともある。
- 自分の関わった会社のことがメインになるため、違う会社だとアドバイスが生きないこともある。
- クセがある人もいて、相性の良し悪しは大きい。
- 若者にドヤりたい気持ちが強い人もいる。
- 己にも他人にも厳しい人もいて、その場合はパワハラと感じがち。
ゲーム会社の若手(個人で発信)
ゲーム会社に就職して働きはじめた若手が後輩たちに向けて情報発信するケースもあります。内定者が体験をアウトプットすることもあります。リアルな話が知れますが、マウントとりたいだけの人もいるので見極めが重要です。
○ よいところ
- 年齢・目線が近いので知りたいこと・疑問がしっくりくる
- 就活・仕事の悩みは確実にあなたが悩むこと
- リアルな体験が知れる
△ 合わない可能性があるところ
- まだ重要な仕事を任されていないため、仕事の本質を理解していないことがある。
- 採用に絡んでいないケースが多いので、想像で話してしまう時がある。
- あくまでもその人の成功体験なので企業としての視点がないことがある
- ドヤりたいだけの人もいる。
ご家族・お友達
一番身近な人たちに相談することも大事だと思います。もちろん、お金はかかりません。
○ よいところ
- あなたのことをなんだかんだで一番に考えてくれる。
- 働いている大人であれば社会の常識、働くことの実態を知っているので頼りになる。
- 就活で詐欺やハラスメントにあったとき助けてくれる。相談しよう。
△ 合わない可能性があるところ
- 良くも悪くも本音で話すので反対されたり、喧嘩になったりすることもある。
- ゲーム会社のことを全く知らない、ゲームに偏見があることもある。そのあたりことのは相談しづらいですね。
ちなみにGCGは何なの?
無料で就活やゲーム開発についての情報を提供したり、セミナーをやったりしている我々、GCG。めちゃくちゃ怪しい団体ですね、、、
ゲーム業界就活の厳しさもお話しているので、「誰でもクリエイターになれるよ!」なんて耳障り良いことは一切言いませんが、学生さんたちに無償で情報提供をするメリットってなんなんでしょうね。
私たちは上記で言えば「人材エージェント」に近いビジネスをやっています。
ゲーム会社を集めた会社説明会やLINE会員に登録してくれた学生さんに企業の求人情報を流して応募を募ったりすることで企業側からお代をいただいています。
もしかすると特別な講座やカウンセリングなど有料の学生向けサービスも検討するかもしれませんが、当面のサービス利用は無料ですし、有料のものはきちんと料金を提示してご案内しますのでご安心ください。
なお、本記事やTwitterアカウントを運営している中の人はゲーム会社3社・MaaSベンチャー企業での人事経験、現場でのゲームプログラミング経験、キャリアコンサルタント有資格者で、ゲーム・ITが得意でキャリア設計に詳しい人間です。皆さんからのお悩み、お待ちしております。
ゲームクリエイターをはじめとしたゲームに関わる/関わりたい人たちが、プロ・アマチュア/学生・社会人/企業間など、あらゆる垣根を越え「学び合い」「語り合い」「教え合う」ゲームクリエイターのための拠点(ギルド)です。
※現役ゲームクリエイターやゲーム企業を目指す学生が約5500人参加しています。(2022年12月現在)
スキルや知識を学びゲームクリエイターとして成長・活躍し続けたい、同じ業界にいる仲間と市場の動向や技術についてなどの交流したい、日本のゲーム業界・職業自体の価値を上げ今より良い環境を作っていきたい……。そんなゲームを愛する人たちの未来に、必要な情報や機会を提供します。
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