新企画! 学生クリエイターにフォーカスしたインタビュー企画をこれからどんどん進めていければと思います!
学生クリエイターがどんなことを考えて、何に熱中しているのか。
今回は総合学園ヒューマンアカデミー ゲームカレッジ プランナー専攻2年生の林田悠汰さんにボードゲームを用いたインタビューを行いました。
林田さんは今年の春からゲーム会社でプランナーとして活躍するそう。そんな林田さんがどんな風に学生時代を過ごしたのかうかがいます。
インタビュイー(取材の受け手)の緊張をほぐし、話しやすい場作りのため、ボードゲームを一緒にプレイしながらインタビューを行うという本メディアが編み出した画期的な手法
『キャッチ・ザ・ムーン』
ダイスの指示に従い木製のはしごを1本かけていくバランスゲーム。
雲を突き抜け空を登って月を捕まえる、ステキな夢。はしごを踏み外すと月は涙を流してしまいます。一番身軽な夢みる人を目指します。
スポーツ少年がオタクの沼へ
—ご出身は?
林田:東京生まれ、東京育ちですね。
—シティーボーイだ~! 中学や高校の頃ってどんな部活をしていましたか。
林田:中学のときはバリバリ陸上部でしたよ。肉離れを起こしてからも練習しちゃって悪化して、大会でも100m 13秒だったのが16秒に……陸上はもう無理だ、って悟りました。そんなときに”癒し”に出会えて立ち直れました。
—出会えた”癒し”とはなんでしょう。
林田:悲しみに明け暮れていたときに偶々、深夜アニメを見たんです。そこからオタクに……(笑)
—スポーツ少年だったとは意外でした。
林田:そうなんですよ。
――初めて遊んだゲームってどんなゲームでしたか。
林田:一番最初に遊んだゲームか……。ピコって分かりますか?まだ2~3歳くらいだったと思います。
1度きりの人生は楽しい人生にしたい!
—ゲームを作るようになったのはいつからでしょうか。
林田:専門学校に入ってからですね。実は高校を卒業して専門学校に入るまでは飲食店でフリーターをやっていました。
—フリーターをやっていたんですね!
林田:「WORKING!!!」って飲食店のアニメがきっかけで、面白そうだなぁって。でも現実はそう甘くはない……。
—そこから専門学校へはどういうステップで。
林田:フリーターやっていてもこのままじゃ特に楽しい人生じゃないなって思って。せっかく1度きりの人生だから楽しい人生にしよう!ってその時に色々調べました。その中でゲームプランナーっていう職業を見て、面白そうだ!って。
—へ~!
林田:ヒューマンアカデミーに資料請求をした直後に電話があり、面接、合格! って進んだ後に自宅に資料が届きました(笑)そんな経緯で専門学校に入って業界を目指すことになりました。
学生時代はいろんなところへ情報収集
林田:「人生投資、大事にした方がいいよ」って後輩にいよく言うんです。家でゲームしてのんびりしたいなって思うかもしれないけど、いろんなところに行っていろんな人に合って、そこで得た経験とか交流って絶対将来に活かせるし、自分考え方も絶対変わるから、色々前のめりになっていろんなところに行った方がいいよって。それが投資になって帰ってくるからって言うんです。
—外部の活動ってきっかけはなんだったんですか。
林田:きっかけは学校の鈴木英仁先生に「いろんなものを外部で吸収した方がいいよ」と教えてくださって。
—「よし、行くぞ」となったんですか。
林田:最初の方はいろんなところに行けって何があるか分からないし、でも、IGDAのゲームの活動とか、鈴木先生の知っている外部のイベントとか教えてもらって徐々に参加し始めました。
—実際、外部のイベントに参加してみると変わりましたか。
林田:変わりましたね。日本からブラジルに行ったくらいに(笑)学校の中だけじゃ、学校外の人が何をしているか分からないし、就職ってなったら自分の学校だけじゃなくて、ゲーム業界を志望しているすべての学生がライバルになるんで、企画書を見るチャンスとかいろいろゲーム業界に対してどういう風に思っているのかなって意見交流ができるので。いろんなものが吸収できるので、外に出たことで自分の世界は変わったなって思います。
—林田くんがIGDAに入るきっかけはなんでしたか。
林田:CEDECかTGSのどちらかに参加してレポートを提出するスカラーシップでの関わりが初めてでした。後々、いろんな活動に運営側で参加することがありましたが、その時はまだIGDAの会員ではありませんでした。IGDAの活動面白いなもっと自分の視野を広げられそうだなって思って、入会しました。いろんな人と知り合えたし、いろんなものを見てこれたので入ってよかったなって思いますね。
『IGDA(国際ゲーム開発者協会)』
アメリカを中心に全世界で1万人以上の会員がいるゲーム開発者「個人」を対象とした国際NPO。
IGDA Japan
—なるほどです。ちなみに就職活動は大変でしたか。
林田:ポートフォリオを作るのはすごい大変だったんですけど、自分はとても有難いことに学校の作品展示会に来てくださった方から「面接来ない?」と声を掛けていただいて、その会社さんへ入社することになりました。そういった意味では辛くはなかったですね。
—それはやっぱり外に出ていたからそういうことに繋がったのでしょうか。
林田:そうですね。いろんなゲームを作ったり、いろんな活動をやっていたのがそういうご縁に繋がったのかなって、やっぱ大事だなって思いますね。
—そういうアウトプットも大事ですし、IGDAの会員になりたいって1歩踏み出すのも勇気が必要だったりするじゃないですか。そこが越えられない子も多いと思いますが、林田くんは抵抗なく?
林田:自分は何でもかんでも楽しめちゃう人間なので、何もやらないで後悔するよりやってから後悔した方がさっぱりするかなって。とりあえずやってみようっていう気持ちで1歩踏み出す。抵抗より好奇心の方が勝ります。
林田:外を知らない後輩たちには、先生の代わりではないですけど「いろんなところに行った方がいいよ」って言っています。
遊んでくれた人の癒しになるゲームを
—自分のスキルの強みってなんですか。
林田:クリエイターとしての強みは、色んなことにハングリー精神で学んでやっていこうとするところ。クリエイターに直接関係があるか分からないですが、おしゃべり大好き!
—今後伸ばしていきたいスキルって?
林田:誰にでも伝わる企画を考えていきたいので、伝える力をこの先伸ばしていきたいと思います。
—ゲームで表現したい世界ってどんなのですか。
林田:自分はあまりグロいのとかが得意じゃないんで幸せというか。幸せな世界っていうのを表現したいです。ゲームで遊んで幸せな気持ちになるような。癒しゲームでバズるみたいな野望があります。
―癒し、ですか。
林田:自分が陸上選手としてのキャリアプランが崩れたときに出会った衝撃は大きいです。癒しがあって自分はここまで立ち上がれたので。誰かにとっての癒しを与えられたらいいなって思います。
—入った会社でこれやりたいっていうことはありますか。
林田:クリエイターよりマネジメント寄りだとは思うんですけど、ディレクターとしてプログラマーやデザイナーを取りまとめたいです。
あとは、癒しのゲームを作りたいなって思います。癒しは大事。
ゲーム業界の張遼に――
—ちなみにハマったゲームってどんなゲームでしたか。
林田:ハマったゲームだと、父が買ってきた新三國無双はめちゃくちゃハマりました!
—三国志は誰が一番好きですか。
林田:張遼です! 「張遼が来るから泣き止め」なんて「泣く子も黙る」っていう語源の人で、リアル三國無双と呼ばれる合肥の戦いでは兵力差があったにもかかわらず勝つんです。どこでも優秀でどこに行っても勝つ、そうやって活躍できるのはいいなって思います。
—なるほど。
林田:世渡り上手だな、って。張遼が好きです。憧れです。
—ゲーム業界で三国志の武将で例えると張遼でしょうか、それとも……?
林田:張遼ですね。どこに行っても必要とされる。あとは世渡り上手だし、要領がいいと思うんです。そういう人間になりたいです。
—ハードルが高いですね。
林田:目標は高く設定しておかないと!
一言メッセージ
林田:色々インプットしましょう、そこで見つけた友であったり、ライバルと高めあうことができます。
—ありがとうございました!
林田くんインタビューは「note」でもご覧いただけます。
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