『百合太刀降魔伝』インタビュー
今回は、Pico Gamesさんに『百合太刀降魔伝』についてお聞きしました。
『百合太刀降魔伝』について
本作は敵を斬り弾幕を粉砕する近距離の「刀」と、遠くまで届く「射撃」を使い分けて戦う横スクロールシューティングゲームです。
ステージ中に様々な効果を持つ技を習得し、プレイヤーの好きなスタイルで強大なボスに挑むことができます。
ゲームの特徴
本作は刀を使ったアクションが特徴で、刀を振るう事で、
・敵を攻撃する
・一部の弾を消す
・敵の近接攻撃をパリィして無効化する
といったアクションが可能です。
刀を使うと力が蓄積され、「居合」や「奥義」といった必殺技を放つことができます。
また、敵を倒して得る霊力でステージ中の強化や、ボスを倒して得る銭を使って永続的な強化など、やり込み要素もあります。
ストーリー
時は乱世。
京の山奥で奉納されていた二振りの神通刀・黒百合と白百合。
その強力な力は、ただそこに在るだけで妖怪悪鬼は悪事を働く事は出来なかった。
ある日、大きな雷によって刀がある社と鞘が破壊されてしまった。神通刀は抜き身のままではその力は衰え、敵に睨みをきかせる事ができない。
黒百合と白百合は一方が人の姿、もう一方が刀となって、敵の討伐に赴く時は体内に刀を収め鞘とした。
世にあふれ出た妖怪悪鬼を成敗し、新たな鞘を手に入れる旅が始まる。
開発チームについて
──チームの紹介をお願いします。
Pico Gamesという名前でゲーム開発やイラストを描いています。
──チームは何人くらいですか。
1人です。
──ゲーム業界の経験はありますか?
あります。
開発について
──『百合太刀降魔伝』開発のきっかけについておしえてください。
私はシューティングゲーム(以下STG)が大好きなのですが、弾幕系と呼ばれるジャンルが苦手で最後までクリアできない事が時々ありました。こんな自分でも大量の弾幕を捌けるSTGが遊びたい!という想いから「この弾全部消しまくってもいいんじゃない?」と本作の開発を始めました。
──開発で苦労されたところは?
敵ごとに攻撃パターンが違うのですが、差別化のアイデア出しが大変でした。
──完成までどのくらいの期間を想定していましたか?
1年ぐらいを想定していました。
──実際にかかった期間はどうでしょう?
想定通り、だいたい1年で完成しました。
──ゲームエンジンは使っていますか?
Unityを使用しています。
ゲームについて
──本作のおすすめのポイントを教えてください。
パリィを決めた瞬間のサウンド、演出です。かなり気持ちよく作れたと思っています。
──当たり判定を変えたり、刀で敵弾を消したりと様々な要素が盛り込まれています。
主人公を刀の付喪神にしたのは正解でした。鉄球に変身したり空を飛んでもあまり変に見えないので。
──今作も食べ物がおいしそうですね。
やたら飯の描写にこだわりのある開発と認知されたいので、注目して頂けると嬉しいです。
──本作の今後について教えてください。(セールやアップデートなどがあれば)
Switchへの移植作業が進んでいます。近々リリース時期をアナウンスできると思います。
──影響を受けた作品があれば教えてください。
コラボをお願いした「Maiden & Spell」と「朧村正」です。
最後に
──この記事をご覧の開発者や学生の皆さんに一言お願いします。
こうした方がいい、という話ではなく自分のマインドをお伝えしたいと思います。
自分はよくXにイラストを投稿しているのですが、反応が良かったり無反応だったり結果は様々です。ウケが悪いと落ち込む事もありますが「継続して当たりを増やそう。そうすれば絵も上手くなる」と定期的に投稿を続ける勝負をしています。
ゲーム開発も同じ考え方をしていて、自分の好きな題材を1~2年で1本作り続けようと考えています。無理せず、腐らず継続。そしていつの日か「自分の好きに作ってたらヒットした」というセリフを吐く事を夢見ています。
ゲームクリエイターをはじめとしたゲームに関わる/関わりたい人たちが、プロ・アマチュア/学生・社会人/企業間など、あらゆる垣根を越え「学び合い」「語り合い」「教え合う」ゲームクリエイターのための拠点(ギルド)です。
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