『たまにわとりのパズル』インタビュー
今回は、KIMI’s Projectさんに『たまにわとりのパズル』についてお聞きしました。
『たまにわとりのパズル』について
たまごの形をしたニワトリ「たまにわとり」が、たまごをふ化させていくシンプルで時々いじわるな3Dパズルゲームです。
時間制限やリアルタイムで変化する要素はありませんので自分のペースでプレイできます。
◇遊び方
操作はシンプルで、上下左右で「たまにわとり」を1マスずつ移動させるだけです。
たまごを一度踏み、1マス隣に移動すると「たまひよこ」が生まれます。
ステージにある全てのたまごをふ化させて、ゴールへ到達するとステージクリアです。
ステージには、一度踏むと沈んでしまう足場やスイッチで現れる足場など様々な仕掛けが登場します。
水に落ちてしまうとミスとなりステージの最初からやり直しになりますので注意しましょう。
またステージには、「たまにわとり」の天敵、たまごの形をしたワニ「たまわに」がいるかもしれません。
「たまわに」は「たまにわとり」が1マス進むと同時に決められたルートを移動します。食べられるとミスになりますので当たらないよう注意して進みましょう。
ゲームを進めていくと新しい世界が解放され、特有の仕掛けも増えていきます。
■開発チームについて
――チームの紹介をお願いします。
KIMI’s Projectという名前で開発しております。よろしくお願いいたします。
――チームは何人くらいですか。
私1人です。
――ゲーム業界の経験はありますか?
ありません。ゲーム開発に関わる知識はこのゲームを作り始める時に全て一から勉強しました。
■開発について
――『たまにわとりのパズル』開発のきっかけについておしえてください。
元々自分でゲームを作ってみたいという思いがあり、少し時間ができたのでチャレンジしてみようと思ったのがきっかけです。
メインキャラクターである「たまにわとり」は、子供の頃落書きでよく書いていたもので、それをゲームにしてみようと思いました。
――開発で苦労されたところは?
全て一からの勉強でしたので、やはりプログラミングを覚えるのが苦労しました。
最終的なゲームの完成イメージはできていたので、それを実現できる範囲でなんとか試行錯誤して形にしました。また、ステージの構成を考えるのも苦労しました。
なるべくステージ数を増やしたいと考えていたので極力他のステージと構成が被らないようにしたり、想定しているルート以外の簡単なクリア方法が存在しないように調整するのが大変でした。
――完成までどのくらいの期間を想定していましたか?
ゲームを作ることがどのようなものかも分かっていませんでしたが、プログラミングの基礎が理解でき始めてからは、半年くらいで作れるかもしれないと考えていました。
――実際にかかった期間はどうでしょう?
ほぼ完成形になるまでの期間は4カ月くらいでした。そこから調整を加えて最終的に半年程になりました。
――ゲームエンジンは使っていますか?
Unityを使っています。
■ゲームについて
――本作のおすすめのポイントを教えてください。
ステージクリア型のパズルゲームですが、順番通りに進んでいくわけではなく解放済みのステージの中から選べるので、自分のペースで遊ぶことができます。
また、時間制限や残機もありませんのでテンポよく何回もリトライできるようになっています。
これはプレイヤーによっては理不尽と感じる点かもしれませんが、ステージに登場する仕掛けや敵に関して説明が無く、触ってみるまでどのような効果があるのか分からないようにしているのが特徴です。初見殺しのような仕掛けや配置も多いので、そこに驚いたり文句を言いながらクリアを目指していただけたら嬉しいです。
――跳ねる「たまにわとり」がかわいいですね。
卵の形をしたニワトリで、あえて細かなモーションは付けずに淡々と跳ねて移動する感じにしました。
敵キャラクターである「たまわに」も含め、かわいくて且つシュールな雰囲気を意識しました。
――合計ステージ数は100を超えるのでやりごたえがありそうですね。
一つ一つのステージは短いですが、毎日いくつかステージをコツコツ進めながら長くプレイしてほしいという思いもあり(もちろん一気にプレイしていただいても嬉しいです)たくさんステージを作りました。はじめはシンプルな「ナチュラルな世界」からはじまり、氷や機械などの世界も登場します。
また、大型アップデートで隠しゴールや隠しステージを追加したことで合計100ステージを超えました。
――本作の今後について教えてください。(セールやアップデートなどがあれば)
現時点では追加のアップデートは予定していませんが、よきタイミングでセールを考えています。
今後「たまにわとり」を題材にしたゲームをまた作りたいとも考えています。
■最後に
――この記事をご覧の開発者や学生の皆さんに一言お願いします。
今はUnity等のゲームエンジンやインターネット上の情報があるので、イメージさえできていればある程度形にはできるかもしれないと今回開発してみて思いました。
自分が作りたいものを実現できるよう一緒に頑張りましょう。
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