中でも #マシュマロを投げ合おう 企画では、実際に寄せられた就活に関連する質問にお答えしています。今回は、ゲーム業界の就活スケジュールに関するお悩みや疑問をまとめました。
ポートフォリオに基準はない
私はデザイナー職を希望しているのですが、企業説明会などでPF(ポートフォリオ)の提出が必要な職種の質疑応答をしている際、「PFにはどの程度の画力があれば良いですか」という質問が散見されます。その回答にはどの企業様も曖昧な回答しかされないのですが、基準は本当に無いことが多いのでしょうか?
過去の内定者のPFを公開していらっしゃる企業様もありますが、どれも完成度がとんでもなく高いです。その程度の技量が無ければ、受験は無駄ですといった暗黙の了解なのでしょうか。
私自身が専門や美大ではなく一般大のため、見込みが無ければ指針を専門から一般職に変えなければいけないと感じています。どこで諦めるべきなのかが分かりません。
ハッキリ申しますと、基準はないと思います。というより、イラストやデザインなどは明確な基準をつくりづらいと思いませんか?
評価が評価する人間の感性に左右されるので、数値化するのは難しいものです。
また、ゲーム業界が必要としているデザイナーは、イラストが上手な人だけではありません。画力はそこそこだけどレイアウトだったり、演出だったりが良かったり、今いるデザイナーにない素質やスキルを持っている人がいたら採用したくなります。腕が良くても、社風と合わなかったら不採用になるので、あくまでもその人その作品を見て、ほかの応募者と比べての結果になります。現実的な話として、多くの応募があれば当然、残るのはご覧になったようなポートフォリオの実力の持ち主たちになります。
入社後の現場では、その新人たちが一番下のレベルです。そこからさらに先輩たちのクオリティを目指して毎日がんばります。
今、内定者の作品を見て心が折れてしまうのであれば、ご縁があって入社しても人と比較し続けて辛い毎日になるかもしれません。
どこで諦めるかはご自身の自由です。ここから内定者レベルを目指して作品を作り込むことも、そのほかにアピールできるスキルや経験を磨くことも、早く諦めてほかのことを目指すのも自由です。
美大や専門に行ってなくてもデザイナーになる方もいらっしゃいます。あとはなにを目指したいのか、なにをつくりたいのかをよく考えて、ご自身の未来を決めてください。
そのきっかけが就職活動なので、ぜひしっかり考えてくださいね。
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