ゲームクリエイター熱血道場 2023 #9|「プロの同業者と話している感覚!」ゲームプロデューサー 新小田裕二賞を受賞した作品とは【GC甲子園 2023】

ゲームクリエイター熱血道場とは

ゲームクリエイター熱血道場は、ゲーム制作に関わる学生クリエイターのためのゲームコンテスト「ゲームクリエイター甲子園」の公式YouTube番組です。2023年のゲームクリエイター熱血道場では、「ゲームクリエイター甲子園 2023」に提出されたゲーム作品の制作者がゲームをプレゼンし、豪華ゲストがその場でプレイ&講評します。

番組内で取り上げた全作品は「ゲームクリエイター甲子園 2023」の総合大賞にノミネート。また番組の後半にはゲスト審査員に最も刺さった作品に、ゲスト審査員賞が授与されます。思わずゲストも唸ったクリエイター渾身の作品をとくとご覧あれ!「ゲームクリエイター熱血道場」は、毎週金曜日21時から配信中!

ゲームクリエイター甲子園公式サイト ▶ https://game.creators-guild.com/gck2023/
作品掲載場所「みんなのゲームパレード」 ▶ https://gameparade.creators-guild.com/

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第9回 出演者紹介

新小田 裕二

株式会社スクウェア・エニックス

同志社大学卒業後にセガへ入社、直営ゲームセンターの運営と経営に10年を費やす。その後大型テーマパークやアトラクションの企画、新規事業企画を経てゲームプロデューサーへ転身。携帯ゲーム黎明期から10本以上のモバイルゲームをプロデュース、代表作は『チェインクロニクル』など。世界市場にチャレンジすべく現職へ、『FINAL FANTASY XV EPISODE ARDYN』などをプロデュース。

道場主:宮田 大介

X(旧Twitter)▶ @gcg_miyata

ゲームクリエイター熱血道場の道場主。ゲームクリエイターズギルド主催。ゲーム会社同士のマッチングコミュニティサービスである「ゲームコミューン」や、ゲームクリエイターの相互教育コミュニティである「ゲームクリエイターズギルド」、ゲームのマーケティング事業等、ゲーム業界を活性化するための新規事業の立ち上げを行っている。

GCG公式VTuber:椎名木るか

X(旧Twitter)▶ @Gamecreators_G

自分でゲームを作って大金持ちになることを夢見るVTuber。ゲームは面白い、ゲームを作る人はもっと面白いをモットーにゲームクリエイターに役立つ情報をGCG広報として発信するために活動中。ホラゲー大好きネコ派。

ゲスト審査員が選出した4作品をご紹介!

「ゲームクリエイター甲子園 2023」の作品の中からゲスト審査員がピックアップした、審査員賞ノミネート作品はこちら!

『Decolish』 制作チーム:Decolish

【作品紹介】
かわいくなることが許されないダサい世界でみんな逆らうのが怖くてダサい姿のまま過ごしている…!「みんなが自由にかわいくデコれるように世界を救う!」
Decolishとは、世界がダサすぎて、一人の少女が立ち上がる物語である…!

《詳細・ゲームダウンロードはこちらから》
みんなのゲームパレード ▶ https://gameparade.creators-guild.com/works/1252

【代表制作者のコメント(一部抜粋)】
この作品は様々な学校の学生クリエイターと一緒にオンラインで制作したゲームです。オンラインで制作を進める中でなるべく勘違いが起きないように、ディレクターやプランナーと一緒に話しながら画面共有で説明しつつ、イラストを制作しました。

【新小田さんの講評(一部抜粋)】
「ダサい友達にステッカーを投げる」というコンセプトが面白いですね(笑)。世界観が凄く良いので、“絵で語る”というのをぜひ追求して欲しいです。また、オンラインでゲーム制作をされている、とのことで、きちんと画面共有をしながら制作しているのが素晴らしいと思いました。

プロの現場では開発の色んなタイミングでディレクターが実機確認をするんですが、その中で“言葉にならない違和感”が出てきます。そういった違和感を可視化するためにも、直接コミュニケーションを取りながら制作することが大事です。オンラインでコミュニケーションを取る際は、相手の表情が見えるようにカメラをオンにして、相手の表情が曇ったら相手の声に耳を傾けてください。そうやって“言葉にならない違和感”を潰していけば、効率の良いコミュニケーションが取れるようになりますよ。

『花連火』 制作チーム:頓珍漢☆頓珍漢☆公民館

【作品紹介】
【爆発の連鎖】による気持ち良さと花火の綺麗さにこだわったゲームです。とにかく気持ちよくプレイできるよう、テンポの良さを意識し、失敗しても綺麗で連鎖の爽快感が味わえる、夏にもぴったりのゲームです!

《詳細・ゲームダウンロードはこちらから》
みんなのゲームパレード ▶ https://gameparade.creators-guild.com/works/1202

【代表制作者のコメント(一部抜粋)】
花火の綺麗さにこだわって制作したので、何十回もリテイクしました(笑)。

【新小田さんの講評(一部抜粋)】
制限時間がないのでじっくりと考えることができますし、かつワンボタンでプレイできるのが凄く良いですね。ただ一つ気になったのが、ゲームをクリアした際に出る「目標達成」の演出です。最初は問題ありませんが、それが続くと段々とテンポが阻害されて鬱陶しいと感じるようになってしまいます。この演出は最初の一回だけにするか、もしくは演出をスキップできるようにするのも良いかもしれません。

最近は「スイカゲーム」が流行っていますが、あれは時間制限がなく、かつリトライがサクサクできるからあそこまでバズったのだと思います。このゲームにも同じ可能性が秘められていると思うので、遊ぶだけで気持ち良いと感じられるゲームになるように、ぜひテンポ感にもこだわってみてください。

『レッツパーリィ』 制作チーム:パーリィナイツ

【作品紹介】
パリィというアクションを楽しんでもらうゲームです。「大量の弾をためて、一度に一気に跳ね返すことによる爽快感」を追求しました。ゲームをあまりしないような方々にも、楽しめるゲームです。

《詳細・ゲームダウンロードはこちらから》
みんなのゲームパレード ▶ https://gameparade.creators-guild.com/works/1135

【代表制作者のコメント(一部抜粋)】
この作品は元々は上級者向けのゲームとして開発を進めていたのですが、テストプレイの際にクリアできる人が少なく、開発陣だけがクリアできるようになってしまっていました。そのため、初心者に向けたゲームとして大幅に路線変更をして制作し直しています。パリィをした後の弾は自動的に近くの敵を狙って跳ね返るようにしており、パリィさえできれば攻撃が上手くいくようにしたのがこだわった点です。

【新小田さんの講評(一部抜粋)】
僕はパリィアクションのゲームは苦手なんですが、敵の攻撃弾を吸い込む際に動作がゆっくりになるので、初心者でもプレイしやすいのが凄く良いですね。パリィが成功した際のエフェクトも気持ち良いです。シンプルなプレイ感に振り切ることもできるし、弾の跳ね返りを考えたりパリィのタイミングで得点を変えたりと、やり込み要素を追加することもできるので、遊びの幅が広いのも素晴らしいと思います。

この作品もそうですが、プロの現場でもゲームコンセプトの路線を大きく変更することが多々あります。なので、チームの全員が納得できる形のコンセプトを作って「これで行こう!」と強い意志で制作を進める必要があります。学生の内にこういった経験をできたのは大きな財産だと思うので、ぜひ今後のゲーム開発人生に活かしていっていただきたいです。

『光郷ノ灯神』 制作チーム:12FPS

【作品紹介】
「光郷ノ灯神」では「アートアクアリウムの世界」をゲームにすることにこだわりました。光を纏う魚、「光魚」を灯篭の光で導き、光を失った「アクアリウム」に光を灯していくパズルアクションゲームです。

《詳細・ゲームダウンロードはこちらから》
みんなのゲームパレード ▶ https://gameparade.creators-guild.com/works/1294

【代表制作者のコメント(一部抜粋)】
グラフィックの美しさはもちろん、光魚が光りながら綺麗になるのがこのゲームの魅力だと思います。またゲームの手触りにもこだわっており、プレイする中での違和感が出ないように心がけています。ゲーム制作では企画側の提案力を下げないように、「その開発はできない」と言わないように意識しました。

【新小田さんの講評(一部抜粋)】
カットシーンのカメラをちゃんとこだわれているのが素晴らしいですね。また、ゲーム制作の進め方も素晴らしいと思います。「その開発はできない」を言わない、というのは、プランナーにとってとても心強いことだと思うので、ぜひその気持ちを忘れないでいただきたいです。

ゲーム制作が遅れる原因として、コミュニケーションロスが挙げられます。こういったコミュニケーションロスを防ぐために、オフラインでホワイトボードを皆で見ながら問題をブレイクダウンしてみてください。そうすることで意見を客観視できるようになるほか、意見が流れていくことも防ぐことができますよ。

今回取り上げた4作品は「ゲームクリエイター甲子園 2023」の総合大賞にノミネートされます!

ゲスト審査員賞 新小田裕二賞発表!

椎名木決め手は何でしょうか。

新小田今回プレイさせていただいた作品全てが素晴らしかったのですが、特に『光郷ノ灯神』は僕の大好きな日本の四季をテーマにしていて、“This is JAPAN”として世界に出したいと思うほど世界観が素晴らしかったので、この作品をゲスト審査員賞に選ばせていただきました。

本内容はこちらからご覧いただけます。

今週のED曲「♪ Elfridean Stories(「Elfridean Stories」より)/Azure Archives」

今週のED曲は、Azure Archivesのオリジナルインストアルバム「Elfridean Stories」より「Elfridean Stories」でした。

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※現役ゲームクリエイターやゲーム企業を目指す学生が約5500人参加しています。(2022年12月現在)

スキルや知識を学びゲームクリエイターとして成長・活躍し続けたい、同じ業界にいる仲間と市場の動向や技術についてなどの交流したい、日本のゲーム業界・職業自体の価値を上げ今より良い環境を作っていきたい……。そんなゲームを愛する人たちの未来に、必要な情報や機会を提供します。
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