ゲームクリエイター熱血道場とは
500作品以上が集まる学生ゲームコンテスト「ゲームクリエイター甲子園」の公式YouTube番組です。
毎回豪華ゲストが「ゲームクリエイター甲子園 2022」に提出されたゲーム作品を実際にプレイ&講評。この番組で取り上げた作品は、2022年12月17日(土)に発表される「ゲームクリエイター甲子園 2022」の総合大賞にノミネートされます。
思わずゲストも唸ったクリエイター渾身の作品をとくとご覧あれ!「ゲームクリエイター熱血道場」は、毎週金曜日21時から配信中!
ゲームクリエイター甲子園公式サイト ▶ https://game.creators-guild.com/gck2022/
作品掲載場所「みんなのゲームパレード」 ▶ https://gameparade.creators-guild.com/
出演者紹介
ゲスト審査員:麻野 一哉(あさの かずや)
テクテクライフ株式会社 取締役/ゲームクリエイター兵庫県出身。甲南大学文学部社会学科卒業。『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』に感銘を受け、ウチダエスコを経てチュンソフトに入社。『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』などの開発を行い、『弟切草』ではサウンドノベルという新ジャンルのゲームを生み出す。また『不思議のダンジョン』シリーズの創出者でもある。
2002年にチュンソフトを退社した後は、フリーのクリエイターとして活動。ゲーム制作のみならず、米光一成や飯田和敏との共著や、単著の刊行、講師、評論、翻訳、イベント活動、またテクテクライフ株式会社取締役としても活躍している。
Twitter ▶(@asanokaz)
道場主:宮田 大介
ゲームクリエイター熱血道場の道場主。
株式会社オルトプラスのゲームアライアンス事業執行役員 兼 ゲームクリエイターズギルド主催。
ゲームアライアンス事業部では、ゲーム会社同士のマッチングコミュニティサービスである「ゲームコミューン」や、ゲームクリエイターの相互教育コミュニティである「ゲームクリエイターズギルド」、ゲームのマーケティング事業等、ゲーム業界を活性化するための新規事業の立ち上げを行っている。
副道場主:いそぴー
ゲームクリエイター熱血道場の副道場主。
ソーシャルゲーム黎明期からディレクター、プロデューサーとして数々のIPタイトルを牽引。 現在はゲーム業界専門キャリアコンサルタントとして人材採用、育成に携わる。
週間新着更新ランキング上位に輝いた二作品をご紹介!
「ゲームクリエイター甲子園 2022」に作品を提出し、ゲームジャンルで週間新着更新ランキング上位になった作品を発表します!
『マウスラッシュ』 制作チーム:つちおいしい!!
人間がいなくなった世界で、野菜たちが独自の進化を遂げた世界。独自の進化を遂げた野菜たちは自我をもって動き出し、村は貧困に苛まれてました。
そこで、今作の主人公であり、料理人ネズミである「ラトちゃん」は、村の貧困を救う為、旅に出ます。人間からは小さくとも、「ラトちゃん」を通して感じる、世界の壮大さや、敢えて現実にある物を「ラトちゃん」の隣に置くことで、「ラトちゃん」の小ささを感じることで、ゲームをプレイ中はもちろん、ゲームをやめても面白い作品になってます。
攻撃が成功した後にもう一度攻撃ができる、というギミックが面白いですし、アクションのテンポ感が良いですね。最近の若い方の傾向かもしれませんが、アクションゲームの“勘所”を分かって作られていると感じました。改善ポイントを挙げるとすると、レベルデザインをより丁寧にすることですね。現状はまだ大味な部分がある印象です。例えば、同じステージマップの中で最初の階段は低くして二つ目は高くしたり、ジャンプの幅を変えたり。マリオのステージのように、もう少しレベルデザインにこだわるとより良いゲームになると思います。
『キリトリセン』 制作チーム:ハサ民
子供のころハサミでチョキチョキ切るのが楽しかったのを思い出しとにかくハサミでチョキチョキ切りまくるゲームを作りました。
ハサミのチョキチョキとスーッを深掘りを行い、ゲームに落とし込みました。コントローラーではなく実際のハサミを使って切っている感触になるように自由切断に力を入れました。
また、小学校を舞台にしており、ハサミをよく使ったあの頃のワクワクを思い出させるような雰囲気を作り出しています。
「ゲームセンターでやりたい」と感じましたし、実際に筐体としてあっても良さそうなゲームですね。最初は簡単にして難易度を段々難しくすれば「また100円払っちゃった!」みたいなジレンマを起こせそう(笑)。プロフィールにも書かれていましたが、『QIX』という陣取りゲームを彷彿とさせる、どこか懐かしい感じもあるので、学生時代に戻ったような感覚がありました。実際にプレイしてみて、スーッと切るのは気持ち良いし楽しかったんですが、チョキチョキ切る楽しさはいまいち伝わらなかったです。操作の気持ち良さをもう少し追及してみると良いかもしれません。
麻野さんが推薦した作品とは?
厳選された作品の中からゲスト審査員の麻野さんが推薦した作品がこちら!
『PEEK』 制作チーム:思春期
私たちは「掘る感触」に注視してこのゲームを制作しました。
3Dの世界で壁を掘り向こう側を覗くことで得られる背徳感、穴を開けて物を壊す快感、3Dでの制作でよりリアルな感触やホラー表現によるドキドキ感を体験出来ます。学校や病院といった恐怖を煽る世界観に惑わされないように限られたリソースでどこに穴を開けて覗いたり、壊したりするかを考える冷静さを保てるのかを試されます。
壁の向こうを覗く、という発想がユニークですね。しかも壁に穴を開けて覗く、というのは他にない要素だと思います。これの作品は見た瞬間にすぐ「遊びたい」と思いましたね。最初は固い壁には穴を開けられないけど、段々と開けられるようになって、そこで見た景色から新しい事実が発覚する、みたいな展開にもできそう。それにドリルを使ったギミックを増やせば、より可能性が広がりそうです。改善ポイントとしては、ドリルで穴を開ける際のデザインを変えることですかね。まだテスト段階ではあると思いますが、ドリルで穴を開ける際のゲージのデザインや振動を丁寧に修正すると、より良くなると思います。
『Follow_You』 制作チーム:Svea
主人公「まるねこ」は、壊れてしまったメモリ部品の代替品を求めて旅に出る。自ら動けないまるねこをプレイヤーが助け、ゴールまで導こう!!コントローラーの”スティックの動き”と”画面のギミック”が同期した「超直感的」な操作でギミックを駆使して、まるねこを運ぼう!!ゴールした先にある、まるねこの旅の結末は……?
スティックの動きと画面の動きが一体となった新感覚アクションゲームをお楽しみください!!
僕はピンボールが好きなので自由な世界で楽しめるのに魅力を感じたのと、シンプルな操作でゲーム性の高さを担保できているのが良いと感じました。このゲームは自分が何をすれば良いのかが直感的に分かるので、失敗したときに“ゲームのせい”にできないんですよね。こういう風に、自分の操作ミスのせいだと納得させるのって凄く大事だと思います。ゲームのせいにできると、リトライする前にアプリを消してしまうので。このゲームにはそれが無かったです。改善点としては、爽快感を味わえるようなエフェクトを入れることですかね。ピンボールゲーム特有の“フィーバータイム”のようなエフェクトをたまに発生させると、視覚的にも楽しめると思います。
『MAGNETS』 制作チーム:FUZIN
MAGNETSの紹介したいポイントは2つあります。
一つ目は、ステージの各所に配置されている磁石の影響による自機の様々な動きです。S極とN極の関係の動きをするため、切り替えのタイミングでゴールまでのショートカットが面白さの一つです。二つ目は、各ステージに配置されたブロックや敵に対して、S極N極の仕様の全ての動きが嚙み合った時に生まれる爽快感と、S極N極だけの仕様だからこそ生まれるもどかしさです。スタートからゴールまでに配置されたブロックや敵との間隔を把握し、上手くゴールまでスムーズに辿り着けた時はとてもゲームの爽快さを感じられるような仕上がりになっています。
子供の頃に初めて触って感じた“磁石の不思議さ”を感じられるのかな、と思ったのと、デザインのシンプルさに惹かれて推薦しました。制限時間が限られているのでタイムアタック要素もありますし、毎日ちょっとずつ進めていきたくなるようなゲームですね。ゲームパッドを使ってプレイしたのですが、全然違う入力のギミックが思いつけば面白そうですね。ちょっと難しいかもしれませんが、もう少し磁石の繊細な表現ができるようになるとより一層良くなると思います。あまり複雑にしすぎると難しくなってしまいますが、磁力の範囲を変えてみるのも良さそうですね。ゲームの世界観は面白いので、追加マップとかがあると嬉しいです。
ゲスト審査員賞発表!
いそぴー:決め手は何でしょうか。
麻野:とにかく「遊びたい!」という気持ちになったからですね。
ホラーなので怖いんですが、見た瞬間からワクワクしましたし、テストプレイだけじゃなくて本編も遊びたいと本当に思ったので、今回は『PEEK』を選ばせていただきました。
本内容はこちらからご覧いただけます。
今週のED曲「♪Dual Love/Катюша#ひめ&Lunatic Shoebill」
今回の放送で使用されたED曲は、Катюша#ひめ&Lunatic Shoebillさんの「Dual Love」でした。今後の放送でも「ゲームクリエイター甲子園」に応募された作品から様々な曲をご紹介するので、そちらもどうぞお楽しみに!
麻野さんからのお知らせ
麻野:『テクテクライフ』というアプリゲームが絶賛配信中です。無料で始めていただけますので、ぜひ一度遊んでいただければと思います。
麻野さんのインタビュー記事はこちらから!
ゲームクリエイターをはじめとしたゲームに関わる/関わりたい人たちが、プロ・アマチュア/学生・社会人/企業間など、あらゆる垣根を越え「学び合い」「語り合い」「教え合う」ゲームクリエイターのための拠点(ギルド)です。
※現役ゲームクリエイターやゲーム企業を目指す学生が約5500人参加しています。(2022年12月現在)
スキルや知識を学びゲームクリエイターとして成長・活躍し続けたい、同じ業界にいる仲間と市場の動向や技術についてなどの交流したい、日本のゲーム業界・職業自体の価値を上げ今より良い環境を作っていきたい……。そんなゲームを愛する人たちの未来に、必要な情報や機会を提供します。
ゲームクリエイターズギルド公式サイト ▶ https://game.creators-guild.com/
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