『LoL』『OW』のプロ試験にも合格!ヨーロッパのアマチュアゲーマーが語る「eSportsに足を踏み入れた訳」とは?【おれんじびより】

『LoL』『OW』のプロ試験にも合格!ヨーロッパのアマチュアゲーマーが語る「競技シーンに足を踏み入れた訳」とは?

ゆるゆる不定期で発信される学生のバイト日和記録。
今回は、スペインでeSportsゲーマーとして活動されている方に話を聞く機会があったので、取材記事となります!
ありっさ
ありっさ
同じサマープログラムに参加していた縁でお話を聞くことができました!スペインから、Harald君です。

どういうゲームを遊んでいるのですか?

今主に競技シーンに参加しているのは、TF2…『Team Fortress 2』。6v6と9v9スタイルで、スナイパーをしています。

以前は『League of Legends』と『Overwatch』の競技シーンにも参加していましたが、最近はちょこちょこ遊ぶ程度になりました。LoLは4年前はチャレンジャーで、最近はゴールドで遊んでいます。一回めちゃめちゃ練習して、トップの方で遊んでみて分かった事なのですが、LoLに関しては友達とまったり遊ぶ方が好きだな、と気付いたんです。トップ層に居続けるためには常に練習をしていないといけないんですが、僕は友達とワイワイ遊んだり、他のゲームも遊びたいので、その道は諦めました。

『Overwatch』はちょっと違くて…「最悪キャラ」と呼ばれているバスティオンでどこまでいけるか挑戦していた感じですね。ソロプレイ縛りで、ダイアモンドランクまで登ることができました。

あとはカジュアルに『Osu』とソウル系のゲームを遊んでいます。

ありっさ
ありっさ
ちゃんと話を聞いてみたら、想定よりもすごい人でした。この取材をするまではふわふわした雰囲気の穏やかな子という認識しかなく…。
Harald
Harald
最近は、ほとんどカジュアルオンリーで遊んでいるので、腕も鈍ってると思うんですけどね…笑

競技シーンにはどういったきっかけで参入したのですか?

4年前、最初に入った時は単純に時間が有り余っていたのと、ゲームを遊ぶのは好きだったので、とりあえずやり込んでみました。そしたら、どのゲームの競技シーンにもコミュニティがある事に気付いたんです。コミュニティのみんなと仲良くなっていくと、ゲーム内体験にもっと密に関わる事になる。スキルを磨いて上手くなるのももちろん、出会った時は自分より何倍も上手かったプレーヤーたちと対等に、そして後に勝てるようになる過程がすごく楽しい。

この過程を加速するためには、自分より上手いプレーヤーと対峙し続けた方が良い。そう考えて、よく一緒にマッチングしたプレーヤーに声をかけてチームに入れてもらいました。彼は僕が成長する過程を見ていてくれたので、認めてくれた感じですかね。

2年間『League of Legends』と『Overwatch』を遊び続けた結果、バルセロナのプロ入団試験を受ける機会に恵まれ、無事に受かりました!だけど、悩んだ末に今プロになるよりは大学に進学してからもう一度考えたいな、と考え入団を断念しました。

幸いな事に「せっかくの縁だから」とサブメンバー登録をさせていただき、レギュラーメンバーが何らかの理由で欠場する際には臨時で出動しています。

ありっさ
ありっさ
そう…この子、実は現在18歳。プロ試験を受けた時は15歳。ゲームにのめり込みながらも、興味範囲である政治経済を勉強するために大学進学を決意し、その後でまだスキルと興味がゲームに向いていた場合はもう一度入団試験を受ける事に決めているそうです。

どうして競技シーンに戻ってきたのですか?

大学受験も終わって、ひと段落したので別のゲームならやってみても良いかな、と思い友達に勧められた『Team Fortress 2』を遊んでみる事に。最初はカジュアルに、ゆっくり遊ぶつもりだったんですが、「TF2 Center」というサイトを見つけて、そこでロビーや、一緒に遊ぶ人を見つけていく内に、「チームに入らない?」と声をかけてもらって…という感じですね。

『Team Fortress 2』はLoLとかに比べてもeSports的な、競技性のあるバトルルールがカジュアルルールと全然違うので、誰かに引き込んでもらって、教えてもらわないとそもそもスタート地点にすら立てない。

僕は、ゲームを遊んでいる際、スキルを磨いていって、自分がどんどん上手くなっていくのを実感できる時が一番楽しい。これを知っているから、TF2でもっと上手くなるためには、もっと上手い人と遊ぶためには、競技ルールで遊んだ方が良いと感じたから、競技シーンに戻ることを決めました。

TF2でスナイパーをメインにしているのも同じような理由ですね。スナイパーは選べる役職の中でも青天井。ハイリスク、ハイリターンで、スキルがそのまま反映されます。上手くいかない時の方が多いし、エイムも正確じゃないと打ち抜けない。でも、どんな相手でも当てれば打ち抜くことができる。接近してきた敵や飛んでいる的を撃ち抜いた時の爽快感は格別。だから、僕にとって最適なメインなんですよ。遊び込めば、その分応えてくれるキャラで、全てが重なれば試合のキープレーヤーにもなれるんですよ。

ありっさ
ありっさ
せっかく遊ぶなら遊びごたえのあるキャラになりたい。Harold君、全体的にマゾ気質な所があるから競技シーンに戻った理由もすごい…納得感があります。
Harald
Harald
スキルを追い求めると、結局競技シーンがやっぱり一番ですよね。スキル向上のサイクルの渦中にいる時が一番ワクワクします。『Osu』も、カジュアルとは言えど、同じ理論です。1ステージ遊び終わる都度にグローバルランクが表示されるのですが、最初は10,000,000台にいるんですよ。それが、続ければどんどんランクが上がっていく。このゲームでは3800台まで上り詰めたんですけど、そこが僕のピークでしたね。かなり練習しないとそこから上は厳しそう。なので、今はカジュアルで遊んでいます。
ありっさ
ありっさ
いや、めちゃめちゃランク上げてますやん。でも、諦めるポイントが「他のゲームも遊びたいから、そこまで時間割けないな」という点なのは一貫していますね。ゲーマーの思考。
Harald
Harald
笑笑。他のゲームも遊びたくなっちゃうんですよね。

一番最初に遊んだゲームは?

ありっさ
ありっさ
単純に気になったので、聞いてみちゃう。

一番最初に遊んだ記憶があるゲームは『マリオカート Wii』ですね。7、8歳位だったかな。ボタンを押して、すぐにリアクションが来るタイプのゲームなので、分かりやすかったのかな。バグが多いので、それらを探したり、活用したりすることによる技術習得も奥が深かった。コントロールが滑らか、アイテムは子供心をくすぐるダイナミックさ、加えてコースも創造性を感じさせる作り。全部ひっくるめて、兄弟で遊ぶには最適なゲームでしたね。毎日放課後はマリカをやっていたイメージです。

『マリオカート Wii』はバグによるウルトラショートカットが多かったですよね。一番最初に見つけて、達成したのは「キノコキャニオン」にあるバグなのですが、出来た時は「やばい!20秒でコースクリアしちゃった!」と、高揚感がすごかった記憶があります。

ありっさ
ありっさ
因みに双子の兄弟、Erik君もかなりのゲーマー。『Overwatch』に関しては2人でプロ試験を受けたそう。Erik君の方はタンクメインで、常にEU top 500、調子が良い時はtop 10に数回入っていた経験もあるそう!Erik君もHarold君同様、一旦はゲーマー以外の道を進むことに決め、今は別々の街でそれぞれ大学に通っているみたいです。

最近はソウル系のゲームにハマっている?

FromSoftwareのゲームはほぼ全部遊んでいます。
以前はローグライクとソウルライク、どちらも同じ位好きだと感じていて、特にお気に入りとかはなかったのですが、『ダークソウル』シリーズを遊んでから、一気にソウルライクに傾きました。

特に、FromSoftwareの作るソウル系ゲームはゲームデザインだけでなく、世界観作りも圧巻だと感じます。敵キャラやボスキャラのデザインが見事で、各キャラに当てて制作されているBGMも絶妙。戦闘も、各キャラ工夫が必要で、同じ手口を何度も使うことは許されない。常に考え続け、スキルアップし続けなければいけないゲームだと感じるので、僕のゲーム思想に非常にマッチするのですよね。

最近はもうすぐ発売予定の『Elden Ring』を遊ぶのが楽しみです。トレーラーを見ていた時に気付いたのですが、僕、今までオープンワールド系のゲームをがっつり遊んだことってあまりなかったのですよね。『Elden Ring』は結構自由度も高そうで、ソロプレイ向けのゲームな印象を受けたので、競技シーンに参加しているTF2などのゲームの息抜きとして遊べたら良いな、と思っています。

ありっさ
ありっさ
『Elden Ring』は私も個人的に楽しみ。予告トレーラーのナレーションが素敵だな〜と感じたので続報を心待ちにしています。

様々なゲームを遊び、自分のスキルを上げていく過程を楽しんでいるHarold君。大学の勉強を終えた後に、もう一度ゲームとの関係性を見つめ直す予定でいる彼が今後、どんな道を選んでも納得感を持って進められるように、見守りたいと思います。

そしてHarold君、YouTube動画も結構積極的に上げています!TF2のプレイ動画がメインとなるのですが、興味のある方は覗いてみてください!(全部英語だけどサ…)▼

 

ヨーロッパのゲーム事情、全然知らないので、お話聞けて楽しかった〜。

これで締め〜!

 

普段はこんな活動しています

 


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※現役ゲームクリエイターやゲーム企業を目指す学生が約5500人参加しています。(2022年12月現在)

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