スタンプで文字を加え、別の言葉を作り出す
受賞者の取材を通じて、ゲームクリエイター甲子園2021の受賞作品を振り返ります。
『モジプラスタンプ』は現実世界のスタンプ型デバイスをスクリーンに押すことでプレイする、子供向けの知育ゲーム。スタンプ型デバイスで指定した文字をスクリーン上の言葉に押し付けることで、「かん」→「みかん」「かめん」のように意味のある別の言葉を作っていきます。子供が楽しみながら体を動かし、言葉を学ぶことができるゲームです。
デバイスもソフトウェアも一人で制作を担当した八木颯介さんを取材しました。
『ゲームクリエイター甲子園 2022』は4月から開催予定!
現在ティザーサイトが公開中で、先行エントリーも受付中なので皆さんからのエントリーお待ちしてます。
ティザーサイトはこちらから!
制限時間以内に多くのキャラクターを変身させよう
「頭」「体」「おしり」の3つのスタンプを使って、言葉に新たな1文字加えて、意味のある別の言葉を作り出すゲームです。
スタンプ型デバイスを使って、制限時間のうちに表示されるキャラクターを自由に変身させてみましょう。
制限時間以内に多くのキャラクターを変身させて、ランクインを目指してください!
時間がもっとあれば、やりたいことがいっぱいあります
──スタンプ型デバイスのアイデアは、どこから生まれたものですか?
大学で、子供向けのインタラクティブ作品をいろいろ調べる授業がありました。研究室配属前のセミナーにたまたま僕しかいなくて、先生とマンツーマンで調べた中で、スタンプを使った作品がいくつかありました。シャチハタの会社が出している動物スタンプは、バラバラになった部位のスタンプを紙に押すことで自分のクリーチャーを作ることができました。その発想が面白くて、「文字」と「スタンプ」のアイデアが生まれました。
もともと科学館での展示を想定していて、科学館には面白いデバイスが多く、以前には唇や鍵の形をしたデバイスがありました。デバイスで体を使って遊べたら面白いとも思いました。
──もともとモノ作りが好きなんですか?
昔から好きですね。ゲームはもちろん、切り絵とかガンプラとか。父が拾ってきたスズメバチで標本を作ったりもしました。マフラーが欲しい時には100均で材料を買って、youtubeを見ながら自分で編みました。
──技術部門での優勝をどのように受け止めましたか。
受賞するとは思っていなかったのが一番最初です。当日は科学館の展示期間で現場には行けなかったので、友達から受賞を聞きました。他の作品にも技術的にすごいものが結構多かったので、まさかもらえるとは思っていませんでした。同時にとてもうれしかったです。卒業研究で制作していて、追い込みの時期には全然遊べず私生活を犠牲にしてきた部分もあるので、頑張ってよかったです。
──一番大変だったことは何ですか?
チュートリアルですね。1カ月ぐらいかかって面倒くさかったし、テキストの打ち込みが毎日続いて楽しくないんですよ。それに子供は想定通りに全然動いてくれません。直感的に触ってみたら動くシンプルなシステムだと思っているんですけど、チュートリアルをそもそも見てくれなかったり、そこは課題です。
またデバイス自体も、持つ場所はくびれの部分でいいのですが、重心がちょっと上なので持つとバランスが悪いようです。机から落として壊れたり、問題はまだ山積みです。画面とデバイスの両方を一人で作っていたので、やっぱり時間がなかったです。時間がもっとあれば、やりたいことがいっぱいあります。
『ゲームクリエイター甲子園 2021』は参加人数が約1500人、参加作品数は約700となり、65の企業にスカウト・サポートをいただきました。表彰結果、クリエイターインタビューをご覧ください。作品紹介ページから作品をダウンロードして遊[…]
ゲームクリエイターをはじめとしたゲームに関わる/関わりたい人たちが、プロ・アマチュア/学生・社会人/企業間など、あらゆる垣根を越え「学び合い」「語り合い」「教え合う」ゲームクリエイターのための拠点(ギルド)です。
※現役ゲームクリエイターやゲーム企業を目指す学生が約5500人参加しています。(2022年12月現在)
スキルや知識を学びゲームクリエイターとして成長・活躍し続けたい、同じ業界にいる仲間と市場の動向や技術についてなどの交流したい、日本のゲーム業界・職業自体の価値を上げ今より良い環境を作っていきたい……。そんなゲームを愛する人たちの未来に、必要な情報や機会を提供します。
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