フレッシュかつ熱気に溢れた本イベントの全体像や、スポンサー企業の学生への思いなどご紹介!
2025年1月19日、浅草橋ヒューリックホール&カンファレンスにて、「ゲームクリエイター甲子園 2024 発表授賞式&作品展示会」が実施されました。
「ゲームクリエイター甲子園 2024」は、学生クリエイターの可能性を引き出すゲームコンテスト。当日は学生からの応募作品1001作品の中から選ばれたトップ作品の受賞発表が行われました。
また、学生のブースの出展や、ゲームに関係した学校のブースの出展も実施されました。会場ではゲームの試遊ができるほか、各ゲーム会社やスポンサー企業による会社説明も実施。本記事では、本イベントの全体レポートをお届けします。
「総合大賞・各企業賞/部門賞」発表授賞式
学生からの応募作品1001作品の中から、最優秀賞として選出された総合大賞をはじめ、U-18総合大賞や、協賛企業が選出した賞など、100以上の賞の授与式が行われました。
授与式では、嬉しさと同時に総合大賞をとることが出来なかった悔しさを噛み締める学生の姿や、今までの努力が身を結んだ嬉しさから涙を流す学生の姿があり、それぞれの学生たちが青春をかけて制作をしたゲームに対する想いや熱量がひしひしと伝わってくる現場となっていました。
詳細は、別記事にて受賞者へのインタビューを掲載していますので、合わせてご参照ください。
学生ブースの展示や、ゲームに関連する学校ブースの展示も!
学生ブースでは多様性に富んだ、斬新なゲームが多数展示されていました。筆者がブースを周った際には、学生ならではのフレッシュなアイデアや、同世代のクリエイターが集まり、共になって向上しようとする姿勢、そして作品のレベルの高さに非常に驚かされました。出展作品の今後にも期待に胸が膨らむ展示となっており、ブースにてゲームを体験した来場者の方も大きな刺激を受けたと語る方が数多くいました。
学校ブースでは、ゲームを専門とする専門学校や大学が出展。それぞれのブースでは、東京ゲームショウやBitSummitへの出展を通じてスキルを磨く学校、国際性を重視し英語学習や留学に力を入れる学校、ゲーム業界に留まらず、他業界の課題学習に取り組むことができる学校など、各校の特色あるカリキュラムを知ることができました。さらに、学生たちが授業や制作実習でチーム開発したゲーム作品を体験できる場も用意されていました。
学生ブースのレポートについてはこちらを、学校ブースのレポートについてはこちらに詳細な記事がありますので、合わせてご参照ください。
各ゲーム会社やスポンサー企業による会社説明も盛況!
会場ではスポンサーとして出展した企業によるブース出展や会社説明会も実施されました。
瑞起は新発売のコントローラー「EVOTOP」をブース出展。
出展者によると「11月に発売した新商品を今回、体験型のイベントにて初出展しましたが、ゲームを愛する学生からのフレッシュなコメントは期待以上に良いフィードバックに繋がりました。クリエイターやゲーム好きの学生にコントローラーという形で、さらに魅力的なゲーム体験を提供できるきっかけになれたのであれば非常に嬉しいです。」とのコメント。
ヤマハは自社開発技術の「Sound xR」を出展。立体音響の技術を駆使したオーケストラ体験や、ゲーム内世界を歩き回る体験を提供していました。
出展者によると、「画面だけでなく、音響も立体的かつ、没入感のあるものでなければ、3Dの実在感の表現が難しいことを学生の方にも改めてご認識いただけた実感があります。今回の出展を通して、未来あるクリエイターの方々に、新たな音響表現への挑戦や、ゲーム開発への全体的な理解を深める一助になれたのならば非常に嬉しいです。」とのコメント。
CRI・ミドルウェアはキャラクターモデルの動きやカットシーン、UIのアニメーションなどを制作するツール『OPTPiX SpriteStudio』と、『Fate/Grand Order』や『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』シリーズなどのタイトルで採用されている製品である統合型サウンドミドルウェア『CRI ADX2』を出展。
出展者によると、「我々が開発している製品は法人向けのものが多いため、普段、学生に手に取っていただく機会があまり無かったのですが、実際に体験することで、動作の軽さや使いやすさをご実感いただけたことを感じます。また学生のうちから法人向けツールに慣れ親しんでもらうことで、企業での開発現場で即戦力となる一助になれたと感じています。今回の体験が、未来あるクリエイターたちのスキル向上につながることを願っています。」とのコメント。
NTTドコモは、メタバースを活用したコミュニケーションサービス『MetaMe』を出展。メタバース空間上にて、ユーザーが制作したユニークなキャラクターやコンテンツを自由に展示できるサービスとなっています。
出展者によると、「それぞれ異なるバックグラウンドを持つ学生たちが本サービスに関心を持ち、製作中のコンテンツを『MetaMe』でも発表したいとご相談いただけたことが非常に嬉しかったです。学生たちの発表したいと考えるコンテンツやゲームは多様で面白いものが多く、今後『MetaMe』のサービスとうまく連動させることで、新たなメタバース体験ができる空間にしていきたいです。」とのコメント。
3階で開催されていた企業ブースでは、多くの学生と企業が真剣に話し合う姿が見られました。学生たちはポートフォリオを持参し、こだわりを持って制作した作品を企業に熱心に説明。一方、企業の人事担当者は、自社製品をより多くのユーザーに届ける工夫や、社内で働く社員からのメッセージを学生に伝えていました。
「スーパー野田ゲーMAKER」でつくったゲームの面白さを競う「野田ゲー王決定戦」
また、「ゲームクリエイター甲子園」×「スーパー野田ゲーMAKER」のコラボコンテストとして開催された「野田ゲー王決定戦」の結果発表が行われました。
ご自身もゲーム開発をすることで知られる野田クリスタル氏をはじめ、デッカチャン氏やバイク川崎バイク氏など、多くの吉本芸人らが出演。番組では学生が制作したゲームを取り上げ、芸人ならではのユニークな視点で光るポイントを紹介しつつ、笑いを交えた楽しいゲーム実況が繰り広げられました。
「野田ゲー王決定戦」の結果発表の様子はこちら!
学生の情熱が未来を開く、感動のイベントに幕
このように、「ゲームクリエイター甲子園 2024 発表授賞式&作品展示会」では、学生たちのゲーム開発をさまざまな形で応援する、フレッシュかつ熱気に満ちたイベントとなっていました。
地道な作業や試行錯誤を重ねて完成させた学生たちの作品が、本イベントを通じて温かい言葉や貴重なフィードバックを受け、一つの成果として形に残る。そしてさらなる成長や新たな一歩へと繋がっていく。学生を中心に全てのゲームクリエイターやゲームファンが刺激を感じられる、素晴らしいイベントだと筆者は感じました。
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